骨折乗り越え王者の執念 平野歩夢、逆足で決めたキャブダブルコーク1440
骨折の平野歩夢、逆足でキャブダブルコーク1440を決める

骨折を乗り越え王者の執念を見せた平野歩夢

第25回冬季オリンピックミラノ・コルティナ大会のスノーボード男子ハーフパイプ予選において、連覇を目指す平野歩夢選手(27歳、TOKIOインカラミ所属)を含む日本勢4人全員が決勝進出を果たしました。特に注目を集めたのは、複数箇所の骨折を抱えながらの強行出場となった平野選手の演技でした。

逆足スタンスで高難度技を決める

予選では、誰もが平野選手のコンディションを気遣う中、彼は見事なパフォーマンスを披露しました。1回目のランでは、普段と逆の足を前にしたスタンスで「キャブダブルコーク1440」(縦2回転、横4回転)を決め、83.00点の高得点をマーク。2回目はさらに得点を伸ばし、確実に決勝への切符を手にしました。

観客の視線が集まる中、平野選手は王者の執念を体現する滑りを見せ、会場は大きな歓声に包まれました。試合後には多くの観衆が集まり、その健闘を称えました。

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1%の可能性にかけたリハビリ

平野選手は五輪前最後の実戦となった1月17日の大会で転倒し、顔面と両膝を強打。さらに骨盤を構成する腸骨の骨折と診断されました。本番まで1か月を切る状況で、彼は「戻れる可能性が1%でもあるなら」と懸命にリハビリに励み、奇跡的に五輪の舞台に戻ってきました。

技の難度は抑えざるを得なかったものの、「この場に立てていることが奇跡的。痛みと闘いながらチャレンジしている」と語る状態でした。予選で決めた技も、けが明けには練習できておらず、ぶっつけ本番の挑戦だったのです。

北京五輪後の4年間の思い

北京五輪後の4年間、平野選手を突き動かしていたのは五輪連覇への強い思いでした。その思いの強さを体現したランに、観衆は熱狂しました。

平昌、北京と五輪で頂点を争ったショーン・ホワイト選手(アメリカ)も現地で平野選手の滑りを見守り、「楽しんで」と声をかけてくれました。これはライバル同士の深い敬意を示す瞬間でもありました。

決勝に向けた覚悟

平野選手は本番へ向けて磨いてきた新技をまだ披露していません。決勝は13日(日本時間14日未明)に開催されます。

「積み重ねてきたものを信じて、やるしかない。悔いのないよう最後まで滑りきりたい」と覚悟を口にした平野選手。骨折という大きなハンディキャップを乗り越え、王者の執念を見せた彼の決勝での滑りに、世界中の視線が注がれています。

ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード男子ハーフパイプ決勝は、日本時間14日未明に開催され、平野歩夢選手の連覇への挑戦が続きます。

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