アルバルク東京のチェイス・フィーラー、移籍2カ月で緻密なチームプレーに適応し勝利に貢献
A東京フィーラー、移籍2カ月でチームに適応し勝利貢献 (26.02.2026)

脅威の適応力を見せるアルバルク東京の新戦力

Bリーグ1部(B1)に所属するアルバルク東京(A東京)に、昨年12月中旬から期限付き移籍しているチェイス・フィーラー選手の存在感が日に日に増している。身長203センチのビッグマンは、わずか2カ月という短期間で、リーグ屈指の緻密なチームプレーを特徴とするA東京の戦術に驚くべき速さで適応。その貢献度はチームにとって計り知れないものとなっている。

万能ぶりを発揮した佐賀戦での活躍

14日と15日に行われた佐賀バルーナーズとの対戦では、フィーラー選手の万能性が遺憾なく発揮された。第1戦では11得点、5リバウンド、2アシストを記録。得点の内訳は、ゴール下での反転シュート、ドライブからのレイアップ、そしてパスを受けての3点シュートと多岐にわたり、力強さと柔軟さを同時に見せつけた。

特に印象的だったのは、第2クオーター中盤のプレーだ。ゴール下で相手をひきつけた味方から外でパスを受けると、シュートと見せかけてフリーの味方にパスを出し、見事な3点シュートをアシスト。A東京が得意とする、時間をかけても素早く緻密なプレーに完璧にフィットしている様子がうかがえた。

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高いバスケットIQと観察眼が適応の鍵

フィーラー選手がA東京で初出場を果たしたのは、昨年12月20日のレバンガ北海道戦。その後、7試合を経てリーグ戦が中断し、チームは外国籍選手登録枠の関係でフィーラー選手が出場できない天皇杯全日本選手権に注力。優勝を果たすまでの間、細かな戦術を確認するためのチーム練習はほとんど行われなかった。

そんなハンディキャップがありながらも、33歳のベテランは涼しげな表情でこう語る。「私の持ち味はバスケットIQです。コートの状況を瞬時に理解し、最適なプレーを選択する能力。そこにほんの少しのエネルギーを加えるだけなんです」。かつて宇都宮ブレックスで年間王者を経験したフィーラー選手は、コートに立てない時間も仲間の戦いをじっくり観察し、試合前のミーティングを通して自身の役割を深く理解していった。

献身的なプレーでチームの危機を救う

新天地での適応ぶりを証明するプレーが、佐賀戦でいくつも見られた。A東京はけが人が相次ぎ、ポイントガードのテーブス海選手や中村浩陸選手らを欠く中、代わりを担う大倉颯太選手(185センチ)と福沢晃平選手(177センチ)が相手の長身選手に狙われた。

フィーラー選手はその状況を見逃さない。福沢選手より10センチ大きい相手がゴール下に迫ると、すかさず体を寄せて助け、失点を防いだ。さらに、第2クオーター中盤には、味方が敵陣でパスを奪われ、相手が無人のリングへ向かうピンチを、全力のジャンプでレイアップをたたき落として阻止。これらの献身的なプレーが、チームの流れを変える重要な役割を果たした。

コート外でもチームを和ませる存在感

フィーラー選手の貢献はコート内に留まらない。天皇杯では、味方の好プレーに両手を逆さにしてほおにあて、メガネのようなポーズを披露するなど、特徴的なジェスチャーでチームを盛り上げ、交流サイト(SNS)で話題となった。けが人続出で苦しむ仲間やファンを和ませるその姿は、チームの結束を強める一因となっている。

デイニアス・アドマイティス監督もその適応力を高く評価。「賢く状況判断が素晴らしい。慣れるまで時間はあったが、チームが必要とする場面で、しっかり仕事をしてくれる」と称賛の言葉を贈った。

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移籍期間延長でさらなる活躍に期待

当初は1月19日までだったA東京への移籍期間は、チームの意向で今季終了まで延長された。フィーラー選手は前向きに語る。「こんな苦しい状況でも、全員が工夫して役割を果たしている。その中で、自分のやるべきこと、自分の場所を探したんです。天皇杯に加え、リーグのタイトルも狙える。本当にエキサイティングです」

佐賀への感謝の念を抱きつつも、「今自分が来ているのは東京のユニホームだ。優勝に向け、毎日尽くしていく」と迷いはない。「A東京のフィーラー」として、チームの優勝に向けて突き進む姿勢が明確だ。