群馬グリーンウイングス、CS進出へ連勝を目指す 昨季最下位から若手台頭で一転
バレーボール・SVリーグ女子の群馬グリーンウイングスは、28日と29日に太田市でのホーム戦でアランマーレ山形と対戦する。開幕から35連敗を喫し、最下位に沈んだ昨季とは一変し、今季は攻撃力の強化と若手選手の活躍によって、目標としていたチャンピオンシップ(CS)進出に大きく近づいている。山形に連勝すればCS進出が確定するため、チームは緊張感を持って準備を進めている。
好調を維持するチームの現状
前橋市元総社町の体育館で25日に行われた練習では、選手たちが山形戦に向けて実戦形式のトレーニングを実施し、アタックやブロックの連係を入念に確認していた。現在、チームは22勝18敗で7位をキープ。CS出場の条件は8位以上であり、今季2戦2勝と相性の良い山形との連戦で1勝1敗だったとしても、他チームの結果次第では29日にもCS出場が決まる状況だ。
高相みな実主将(29)はチームの状況について、「緊張感のある練習が継続できている」と語り、今季から指揮を執る坂本将康ヘッドコーチ(51)も「シーズンの最後に一番強いチームをつくるのが目標。手応えはある」と自信を見せている。
攻撃重視の戦略と外国人選手の貢献
今季の躍進には、新たに加入した外国人アタッカーの存在が大きく影響している。運営する一般社団法人の佐藤公彦代表理事(62)によると、昨季はリーグ参入に必要なライセンス承認が遅れたことで戦力補強が不十分だったが、今季は「初年度のつもり」で強豪ポーランド元代表のオリビア・ロジャンスキ選手(28)やブルガリア元代表のナシア・ディミトロバ選手(33)らを獲得した。
ロジャンスキ選手は22日時点で得点ランキングトップを維持し、ディミトロバ選手とともにリーグ4位のチームのアタック決定率に大きく貢献している。ブロックの決定本数やサーブレシーブ成功率、サーブ効果率など守備面には課題が多いものの、坂本HCは「レシーブが乱れたとしても、いかに精度の高いトスを上げてアタックにつなげられるかが大事」と攻撃重視の姿勢を貫いている。
若手の台頭とHCの指導の浸透
高い攻撃力を誇る今季も、シーズン中盤には相手チームの対策が進み、勝ちを逃す試合が続いた。しかし、再び勢いをもたらしたのは大卒ルーキーの中野康羽選手(23)や佐藤莉子選手(23)ら若手選手の台頭だった。
1月11日のクインシーズ刈谷戦では、前日にストレート負けを喫し、この日も2セットを連取される苦境に立たされた。そこで、これまでほぼ固定していた布陣を変更し、レシーブ力の高い中野選手を投入すると流れが変わり、逆転勝ちを収めた。
選手に考えさせる坂本HCの指導も徐々に浸透し、攻撃のバリエーションが広がると、2月以降は上位チームと互角に渡り合い、下位チームには確実に勝利できるようになってきた。佐藤代表理事は「昨季は仲良く上を目指す雰囲気だったが、戦うチームに変わってきた。ファンと一緒に喜びを分かち合いたい」とCS進出とチームの成長に期待を寄せている。
試合情報
試合は28日と29日ともに太田市総合体育館(オープンハウスアリーナ太田)で午後1時5分開始。当日券は2階自由席2000円などが用意されている。



