京都仏教会が「おまいりPay」を開発 寺社参拝のキャッシュレス決済で信教の自由を守る
京都仏教会「おまいりPay」開発 寺社参拝のキャッシュレス決済

信教の自由を守る新たな決済システムが誕生

約1100の寺院が加盟する京都仏教会は、2026年4月2日、寺社参拝の際にキャッシュレスでお守りなどの授与品や拝観料を支払える決済システム「おまいりPay」を東京の企業と共同開発したと発表しました。このシステムは、参拝者の信教の自由を守りながら、現代の利便性を融合させる画期的な取り組みとして注目を集めています。

匿名性を確保した決済の仕組み

「おまいりPay」の最大の特徴は、決済情報がすべて「おまいりPay」と表示され、個別の寺社名が決済事業者に開示されない点にあります。参拝者は寺社に設置された専用端末機を利用し、クレジットカードや電子マネーで支払いを行うことが可能です。これにより、特定の宗教施設への寄付や参拝履歴が外部に知られることなく、個人の信仰の自由が保護されます。

導入の拡大と今後の展望

既に紅葉の名所として知られる永観堂禅林寺(京都市左京区)で導入が開始されており、今後は金閣寺(京都市)や、鎌倉大仏で有名な高徳院(神奈川県鎌倉市)などでも順次導入が予定されています。拝観料の取り扱いは2026年7月からの開始を目指しており、参拝者にとってより一層便利な環境が整備されつつあります。

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京都仏教会は2019年からキャッシュレス決済の導入を検討してきましたが、信教の自由やプライバシーへの配慮から、匿名性を確保した独自システムの開発に至りました。この動きは、伝統的な宗教文化と現代技術の調和を図る先駆的な事例として、他の地域や宗教団体にも影響を与える可能性が高いと見られています。

大勢の参拝者でにぎわう寺院では、現金管理の負担軽減や感染症対策の面でもキャッシュレス化が進むことが期待されます。一方で、高齢者など現金利用を好む層への配慮も課題として残されており、今後は多様な支払い方法の選択肢を維持しながら、段階的な普及が図られる見込みです。

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