スーパー「ラ・ムー」のサラダ巻きに不適切表示 農水省が厳重対応
農林水産省は2026年2月20日、西日本を中心にスーパー「ラ・ムー」などを展開する「大黒天物産」(岡山県倉敷市)に対し、米国産のコメを使用した商品に「国産米使用」と事実と異なる表示を行った問題で、米トレーサビリティー法に基づく勧告と食品表示法に基づく指示を出しました。
誤表示の詳細と販売規模
農水省の調査によると、同社は2025年7月上旬から9月下旬にかけて、運営するスーパー「ラ・ムー」や「ディオ」「プラザ」の岡山県、広島県など10県に所在する87店舗において、米国産のコメを原料に使用した「サーモンサラダ巻 1本」の商品ラベルに「国産米を使用」と明記し、合計3万9795本を販売していたことが判明しました。
興味深いことに、同社は昨年1月にコメの調達先を国産から米国産へ切り替えており、当初は正しい表示を行っていました。しかし、「単価を切り替えた際にラベルの確認を怠っていた」と農水省に説明しており、管理体制の不備が浮き彫りになりました。
追加の表示違反事例
さらに問題はこれだけに留まりません。同社は2025年7月中旬から8月上旬にかけて、大阪府や兵庫県など11府県の計45店舗で、中国からの輸入品である「焼いか」について、原産国である中国を表示せずに少なくとも3719パックを販売していたことも明らかになりました。
この件に関して、同社は「本社の担当者が国内製造と思い込んでいた」と釈明していますが、輸入食品の原産国表示は食品表示法で義務付けられている重要な項目です。
農水省の対応と法的根拠
農林水産省はこれらの一連の不適切表示に対して、以下の法的措置を講じました:
- 米トレーサビリティー法に基づく勧告:コメの流通経路を追跡可能にするための法律違反に対して
- 食品表示法に基づく指示:正確な原産地表示を義務付ける法律違反に対して
これらの措置には、原因の徹底的な究明と再発防止策の確実な実施が求められています。農水省は消費者の信頼を損なう表示違反に対して厳格な姿勢を示しており、今後の対応が注目されます。
大黒天物産は西日本地域で広く展開するスーパーマーケットチェーンとして、食品表示の正確性に対する責任は重大です。今回の事例は、大規模小売事業者における表示管理システムの重要性を改めて浮き彫りにしました。



