岐阜県がGWのクマ注意呼びかけ、4月出没35件 関市ではニワトリ被害
岐阜県がGWのクマ注意呼びかけ、4月出没35件

大型連休の本格的なシーズンを前に、岐阜県は県民や観光客に対して、外出時のツキノワグマへの警戒を強めるよう注意喚起を行っている。今年4月のクマの出没件数は35件に上り、前年度の同時期と比較して4件の増加となった。県の自然環境課によると、気温の上昇に伴いクマの活動が活発化する傾向があり、特に山菜採りや渓流釣りなどで山間部に入る人々は遭遇リスクが高まると指摘している。

クマ出没の現状と注意点

クマは通常、3月から4月にかけて冬眠から覚めるとされている。現在のところ、出没の多くは山間部に集中しているが、岐阜市北野北にある岐阜ファミリーパーク周辺など、人里に近いエリアでもクマとみられる目撃情報が寄せられている。県は、外出前にインターネット上の「岐阜県クママップ」を確認し、最新の出没情報を把握するよう呼びかけている。

県自然環境課の担当者は、クマを目撃した場合の対応として、まず刺激しないことが最も重要だと強調する。クマは背中を見せると追跡する習性があるため、背中を向けずにゆっくりと後退しながらその場を離れることが推奨される。万が一襲われた場合には、首や腹部を守るためにうずくまる姿勢を取ることが有効とされている。

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昨年度の全国的な出没と県の対策強化

全国的にクマの出没が相次いだ昨年度、岐阜県内でも2011年度以降で2番目に多い1104件の目撃情報が記録された。この状況を受け、県はクマ対策の予算を大幅に増額し、本年度の当初予算には1億841万円を計上した。前年度の700万円から大幅な増額である。

具体的な対策として、県内で既に運用されている約200基の箱わなに加え、新たに57基を追加購入する計画だ。特に出没の多い高山市や白川村では、河川敷を移動するクマの通り道を遮断するため、河川沿いの樹木を伐採する事業を実施する。

さらに、現場対応を行う市町村を支援するため、岐阜大学と連携し、レーザーなどの先端技術を活用した追い払い方法を導入する。担当者は「クマに忌避剤入りのカプセルを発射して撃退するランチャーなど、新しい追い払い策が各地で開発されている。これらの事例を参考に、必要に応じて導入を検討したい」と述べている。

関市でのニワトリ被害

5月1日午後1時30分ごろ、関市池尻の民家で飼われていたニワトリが死亡しているのを、通りかかった男性が発見し、市に通報した。市の調査によると、飼育されていた6羽のうち4羽が死亡しており、かみつかれたような跡が確認された。残りの2羽は行方不明となっている。市猟友会が民家から約200メートル離れた山林周辺でクマの足跡を発見し、体長約1メートルの成獣とみられている。市は注意を促す看板を設置するなどの対応を行っている。

この地域では、4月28日から30日にかけて3日連続でクマの目撃情報が計4件寄せられていた。池尻地区は長良川の右岸に位置し、目撃されたのは事業所や集会施設、ホテルの近くで、民家が点在するエリアである。4月30日には市猟友会が箱わなを1基設置し、5月1日にもう1基を追加。5月2日以降も市と市猟友会によるパトロールが継続されている。

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