広島の千羽鶴をカプセルトイにリサイクル、全国の商業高校生がデザイン
広島の千羽鶴をカプセルトイに、商業高校生がデザイン

広島市の平和記念公園に寄せられた千羽鶴が、カプセルトイの形で新たな命を吹き込まれることになった。愛知県立愛知商業高校(名古屋市東区)の呼びかけに応じ、東京や大阪など全国6都道府県の商業高校の生徒たちが、千羽鶴をあしらったキーホルダーや缶バッジをデザイン。原爆の犠牲者を悼みながら、土産物として再利用する取り組みが広がっている。

年間約10トンの千羽鶴、リサイクル事業の一環

広島市によると、平和記念公園に寄せられる千羽鶴は年間約1千万羽、重さにして約10トンに上る。市は一定期間展示した後、企業や団体に預け、平和への願いを込めた折り紙などに再生する事業を進めている。今回の高校生プロジェクトもその一環で、2024年から名古屋市の企業タイヨーや愛知商業高校が協力し、土産物への再利用に取り組んできた。

昨年は直径約5センチのアクリル製キーホルダーを製作。高崎だるまや沖縄をイメージした南国風など、ポップなデザインが好評を博した。

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全国10校が参加、42種類のカプセルトイ

その後、全国展開するカプセルトイ専門店が取り扱うことになり、愛知商業高校は全国の商業高校や商業系科目を学ぶ高校の校長会を通じて新デザインを呼びかけ。北海道、宮城、東京、大阪、福岡の5都道府県から計10校が賛同し、デザインを担当した。

全国販売向けに製作されるのは、木製とアクリル製のキーホルダー、そして折り鶴を表面に付けた缶バッジ。生徒がデザイン案を作り、タイヨーのデザイナーが手直しして仕上げる。各都道府県のカプセルトイ店舗では、地域ごとに異なるデザインが採用され、7種類ずつ計42種類が販売される。

愛知県では5月から名古屋・栄などのカプセルトイ売り場で販売予定。モーニングサービスに代表される喫茶文化や、名物の手羽先、天むすなどをデザインした商品が並ぶ。プロジェクトを取りまとめるタイヨーの伊藤敦さんは「各地から熱量のこもったデザインが届いている。一人でも多くの方に手に取ってほしい」と話す。

商業高校の活性化にも期待

商業高校は全国的に生徒数が減少傾向にある。愛知商業高校の小川浩司校長は「このプロジェクトを各地の商業高校の活性化につなげたい」と意気込む。価格は1個500円。販売スケジュールや場所はプロジェクトの専用ホームページで紹介されている。

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