岩手・大槌町の山林火災、強風で延焼続く 老人ホーム目前に迫る炎、住民245人が避難
岩手・山林火災 老人ホームに迫る炎、住民245人が避難

岩手・大槌町で山林火災発生、強風で延焼拡大 住民245人が緊急避難

岩手県大槌町吉里吉里の山中で2026年4月22日に発生した山林火災は、強風の影響で夜通し燃え続け、23日朝になっても鎮火の見通しが立たない状況が続いています。県の防災ヘリコプターなどが消火活動に当たる中、炎は山一面を覆い尽くし、ふもとの地区に迫る勢いを見せています。

老人ホーム目前に迫る炎、消防士が懸命な消火活動

火災現場の近くには特別養護老人ホーム「らふたぁヒルズ」が位置しており、炎はその高台まで迫りました。記者が現地を訪れた際、入所者はすでに別の施設へ避難を完了していましたが、庭のこいのぼりが強風にあおられて舞う中、山は一面火に包まれていました。

施設の裏手にある斜面の上には幅約5メートルの舗装道路が通っており、かろうじて延焼を食い止める防壁となっています。消防士たちは熱風や煙にさらされながら、道路から懸命に放水を続けています。時折、火の粉が道路脇の草に落ちてくる危険な状況で、風向きが変われば一気に炎が広がる可能性があります。

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102世帯245人が避難所へ、地域全体が緊張

町はふもとの地区に避難指示を発令し、22日午後10時時点で三つの避難所に102世帯245人が身を寄せています。中でも、約1キロ離れた小学校には100人を超える住民が避難し、一夜を過ごしました。山から火柱が立ち上るたびに、グラウンドで様子を見守る住民からどよめきが起こりました。

火災は東側へと燃え広がり、日没後は風がさらに強まって火勢が増加。消防活動には近隣自治体から応援部隊が駆けつけ、山のふもとの道には消防車の列ができました。地元消防団は消火栓からホースを長くつないで、夜通し消火活動を続けています。

煙が市街地を覆い、焦げ臭さが漂う

山からの煙は昼間から約2千人が住む吉里吉里集落一帯にも漂い、23日0時ごろには北側の市街地に風向きが変化。周辺は濃い煙に包まれ、マスクで口を覆わなければ歩けないほど焦げ臭い空気に満たされました。

一度は食い止めていた民家に近い斜面の火勢が再び勢いを増す場面もあり、消防隊員に無線指令が飛び、消火人員が増強されて阻止されました。岩手県は災害特別警戒本部を設置し、対応に追われています。

この地域には、東日本大震災で被災して集団移転した住宅街や保育園、中学校などもあり、住民の不安は募るばかりです。消防士たちの奮闘が続く中、早期の鎮火が切に望まれています。

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