東日本大震災から15年 被災地出身者が小山で記憶を語り継ぐ
栃木県小山市において、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故から15年を迎える節目に、貴重なイベントが開催されます。「忘れていませんか?東日本大震災・原発事故から15年」と題されたこの催しは、3月10日から15日までの6日間にわたり、小山市民ギャラリー「まち美」で実施されます。会場は小山市中央町2丁目、市役所の近くに位置しています。
日替わりで多彩な講話が展開
このイベントでは、福島県内の被災地出身者を中心とした方々が日替わりで登壇し、あの未曾有の災害と事故が何であったのかを深く振り返ります。各日のプログラムは以下の通りです。
- 3月10日(午後2時~3時):地元の市民団体「ステップアップ防災おやま」による防災学習。ゲームや塗り絵を通じて、防災の知識を楽しく学びます。
- 3月11日(午前10時~10時45分):東京電力福島第一原発が立地する双葉町出身で、原発事故を機に小山市へ避難した北村雅(ただし)さんが「ふるさとを奪われて」と題して講話。故郷を失った経験を語ります。
- 3月12日(午後1時半~2時半):浪江町出身の歌人、三原由起子さんが「土地に呼ばれる」と題し、土地との絆や記憶について詩的な視点から語ります。
- 3月13日(午前10時~11時):下野新聞社報道部の宇留野有貴記者による「この15年、取材を通して」。記者の目線から見た震災と復興の軌跡を伝えます。
- 3月14日(午後1時半~2時半):双葉町出身で福島県の元公立小学校校長、森山道明さんが「子どもたちの安全・安心のために」と題し、教育現場での取り組みを語ります。
- 3月15日(午後1時半~2時半):「みんなで語ろう、あの日から15年 そして防災」をテーマに、参加者同士で意見を交わすセッションが行われます。
記憶の継承と防災意識の向上を目指す
このイベントは、単なる追悼ではなく、震災と原発事故の記憶を次世代へと確実に継承し、同時に防災意識を高めることを目的としています。北村雅さんや三原由起子さんをはじめとする講師陣は、それぞれの体験や専門性を活かし、多角的な視点から当時を振り返ります。
特に、市民団体「ステップアップ防災おやま」による防災学習は、子どもから大人まで楽しみながら防災知識を身につけられる工夫がなされており、地域の防災力向上に貢献することが期待されます。
参加は無料で、事前申し込みも不要です。多くの方々の来場を呼びかけています。この機会に、震災と原発事故の教訓を改めて考え、未来への備えを深めてみてはいかがでしょうか。
