家庭科のピザ調理で中学生が搬送、塩「3つまみ」の誤解が原因か
北九州市八幡西区の本城中学校で、家庭科の授業中に調理したピザを食べた複数の生徒が体調不良を訴え、6人が病院に搬送される事案が発生した。北九州市教育委員会は2月10日、この事案について塩分の摂取過多が原因と推察されると発表し、詳細な経緯を明らかにした。
授業中のピザ調理で体調不良が発生
この事案は、1月23日に行われた家庭科の授業中に起きた。生徒たちはピザの生地づくりを実習として行い、調理後に試食したところ、複数の生徒が吐き気やめまいなどの症状を訴えた。緊急の対応として、6人の生徒が病院に搬送され、適切な治療を受けた後、全員が回復していることが確認されている。
塩「3つまみ」の意味を誤解していた可能性
市教委の学校教育課によると、調査の結果、ピザの生地づくりを担当した生徒たちが、レシピに記載された「塩3つまみ」の意味を正しく理解できていなかったことが判明した。具体的には、「つまみ」という単位の適切な量を把握しておらず、不注意で過剰な塩を加えてしまったと推測されている。この誤解が、結果として塩分過多のピザ生地を生み出し、体調不良の原因となった可能性が高いとしている。
教育委員会は、今回の事案を受けて、以下の点を強調した:
- 家庭科の授業では、調理実習における安全指導の徹底が重要であること。
- レシピの表現や単位について、生徒が正確に理解できるよう、教員による丁寧な説明が必要であること。
- 今後、同様の事案が起きないよう、再発防止策を検討していくこと。
生徒の回復と今後の対応
搬送された生徒は全員、医療機関での処置後に回復し、現在は通常の学校生活に戻っている。市教委は、生徒や保護者に対して経緯の説明を行うとともに、調理実習の安全管理を見直す方針を示した。また、家庭科のカリキュラムにおいて、実習前の指導方法を改善し、より分かりやすいレシピの提示を検討していくという。
この事案は、学校教育現場での実習における安全確保の重要性を改めて浮き彫りにした。北九州市では、他の学校にも情報を共有し、類似の事故防止に努めていくことを明らかにしている。