世界気象機関が警鐘 今後5年間の気温上昇予測
国連の専門機関である世界気象機関(WMO)は28日、2026年から2030年までの世界の平均気温が観測史上最高に近い水準で推移するという予測を発表しました。この報告によると、各年の平均気温は産業革命前の水準を1.3度から1.9度上回ると見込まれています。長期的な温暖化傾向が続く中、特に南米沖の海面水温が上昇する「エルニーニョ現象」の発生が予想されることから、2027年には最高記録が更新される可能性も指摘されています。
高い確率で1.5度超え 記録更新も視野に
WMOが公表した報告書では、2026~30年のうち少なくとも1年が産業革命前よりも1.5度を超える確率は91パーセントに上るとされています。また、観測史上最高だった2024年の気温が更新される確率も86パーセントと高く、2024年の平均気温はすでに1.55度高かったことが確認されています。
世界各地で顕在化する温暖化の影響
温暖化の影響は世界各地で顕在化しており、欧州では5月下旬に記録的な暑さが観測されました。英BBC放送によると、ロンドンの26日の気温は35.1度に達し、5月としては過去最高を記録。BBCは27日、極端な暑さが「もはや夏季に限られない」と警戒を促しています。
このような状況を受け、国際社会では気候変動対策の強化が急務となっています。WMOの予測は、地球温暖化が着実に進行していることを示しており、各国の政策立案者や市民に対して早急な行動を促すものとなっています。



