三重県、部活の移動実態調査へ 全高校と特別支援学校対象 磐越道事故受け
三重県、部活移動実態調査へ 全高校と特別支援学校対象

福島県の磐越自動車道で発生した北越高校(新潟市)男子ソフトテニス部員の死傷事故を受け、三重県は県内の全高校および特別支援学校を対象に、部活動における移動実態調査を実施することを決定した。一見勝之知事が14日の定例会見で明らかにした。この調査は、生徒や保護者の安全・安心を確保することを目的としている。

調査の概要と目的

調査項目は今後決定されるが、一見知事は例として遠征の回数や移動手段を挙げた。対象は2025年度の部活動で、県は来週にも調査を開始する方針である。県のデータによると、県立高校と特別支援学校では2025年度に運動部が660、文化部が607あり、私立高校の部活動を含めると全体で1500を超える見込みである。

結果の公表時期

調査結果は6月中をめどに集計・公表される予定だ。一見知事は「生徒の安全は最も重要であり、まずは実態を把握することが必要」と述べ、安全確保の現状を確認する姿勢を示した。

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他県の動きと県の対応

県によると、他県でも同様の調査が行われているという。県教育委員会は8日、部活動における生徒の移動について、公共交通機関の利用を原則とする通知を県立各校に改めて発出した。また、県私学課も11日、この通知を参考に安全管理に取り組むよう私立各校に呼びかけた。

現場の対応状況

磐越道の事故を受け、部活動に力を入れる県内の高校現場でも衝撃が広がり、安全確保への意識が高まっている。スポーツ強豪校として知られる宇治山田商業高校(伊勢市)では、教員に対して交通安全対策の徹底を周知した。担当者は「心が痛む。自校では絶対に事故を起こさないよう努めたい」と語った。同校では原則として遠征時に公共交通機関を利用しており、公用車登録された教員の車や借り上げバスを使用する場合は、事前に保護者の承諾を得ているという。ただし、担当者は「限られた予算の中でやりくりしており、資金的な負担で遠征数を減らさざるを得ない状況になるかもしれない」と懸念を示した。

昴学園の取り組み

4月に開かれた春季東海地区高校野球県大会で初優勝した昴学園(大台町)硬式野球部では、遠征時に少人数の場合は東拓司監督が自家用車登録しているマイクロバスを運転し、大人数の場合は町内のバス会社の車両や町営バスを利用している。いずれの場合もプロの運転手が運転を担当する。若宮一哉校長は「白バスを使うといった事態はあり得ない」と述べ、民間バス会社に対しては「これまで事故やトラブルはなく、今後の利用にも不安はない」と信頼を示した。

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