長野・美ケ原高原、一部区間でペット持ち込み禁止に
長野県や観光事業者などで構成される「美ケ原自然環境保全協議会」は、松本市、上田市、長和町にまたがる美ケ原高原の一部区間において、ペットの持ち込みを禁止することを決定しました。この決定は、同高原内の美ケ原牧場で例年5月から10月にかけて実施される牛の放牧に伴う安全対策の一環です。
背景:ペットに驚いた牛の歩道飛び出し事案
長野県によると、これまでにペットの鳴き声などに驚いた牛が柵を越え、歩道に飛び出す事案が発生していました。観光客との接触事故を未然に防ぐため、牧場内および隣接する歩道へのペットの持ち込みを禁止することになりました。牛が放牧されている美ケ原牧場では、昨年5月にも同様の光景が見られています。
これまでのルールと問題点
ペットに関するルールは、協議会が2019年度に策定した八ケ岳中信高原国定公園(美ケ原地域)の管理運営計画で定められていました。そこでは「利用者は必ずリードなどでつなぎ、短めに、常に離さずに歩き、ふん尿は放置しないよう徹底する」と規定されていました。しかし、ペットの鳴き声などに驚いた牛の歩道進入事案が発生したほか、ふん尿の不始末も散見され、牛が伝染病に感染するリスクも生じていました。
新たな対策:管理運営計画の改定
これらの問題を受けて、協議会で検討を重ね、今年4月に管理運営計画を改定。ペットの持ち込み禁止を盛り込みました。対象となるのは、天狗の露地や王ケ頭ホテル、美しの塔、山本小屋ふるさと館周辺などの一部歩道です。ただし、盲導犬などの補助犬は持ち込みが可能です。今後、歩道の入り口に看板を設置し、注意を呼びかける予定です。
この措置により、観光客と牛の安全が確保されることが期待されています。(中尾聖河)



