東京都は、都内でのツキノワグマの目撃情報が相次いでいることを受け、東京都猟友会の協力を得て、ハンターによる巡回を開始した。この取り組みは、人の生活圏へのクマの出没を未然に防ぐことを目的としている。
巡回の対象地域
巡回の実施範囲は、八王子市、青梅市、あきる野市の3市と、奥多摩町、日の出町、檜原村の3町村の計6市町村となっている。これらの地域は山間部と住宅地が隣接しており、クマの出没リスクが高いとされている。
巡回の具体的な方法
都猟友会に所属するハンターたちは、数人ずつのグループを編成し、山間部と生活圏の境界エリアを重点的に巡回する。特に、東京都が公開しているクマの目撃情報マップ「TOKYOくまっぷ」に寄せられた情報を基に、出没が確認されている場所を中心にパトロールを行う。
巡回中にクマを発見した場合は、原則として追い払いを行う。しかし、クマが市街地にとどまるなど、人への危険が及ぶ可能性がある場合は、市町村の判断により緊急銃猟を実施することも想定されている。
背景と今後の予定
東京都内では近年、ツキノワグマの目撃情報が増加傾向にある。先月下旬には八王子市の住宅地付近にクマが出没する事例も発生しており、住民の不安が高まっている。都はこうした状況を受け、迅速な対策を講じる必要があると判断した。
巡回は約1か月間、週3回程度の頻度で実施される予定だ。都はこの取り組みを通じて、クマの人的被害を防ぐとともに、住民の安心安全を確保したい考えだ。
関係者の声
東京都の担当者は「クマの出没は季節や環境によって変動するため、継続的な監視と迅速な対応が重要だ。猟友会の協力を得て、効果的な対策を進めていきたい」と話している。また、八王子市の住民からは「ハンターの巡回は安心材料になる。今後も継続してほしい」との声が聞かれた。



