JR東日本と西武鉄道、直通臨時列車の運行計画を発表
JR東日本の喜勢陽一社長と西武鉄道の小川周一郎社長は19日、東京都内で共同記者会見を開き、両社の路線を直通する臨時列車の運行計画を正式に発表した。この計画では、神奈川・湘南や千葉・房総などJR東日本管内のエリアと、埼玉県の西武球場前駅や西武秩父駅などを結ぶ直通の臨時列車を、2029年3月から年間約50本運行する予定である。
連絡線を活用した新たな旅客輸送
現在、JR東日本と西武鉄道の旅客路線は直接接続していない。しかし、JR武蔵野線の新秋津駅と西武池袋線の所沢駅の間には、もともと存在する連絡線がある。この連絡線は、これまで新造車両の搬入や西武多摩川線の車両検査など、西武線の車両をJR線内で輸送する際に使用されてきた。両社はこの連絡線を、観光やイベント用の臨時旅客輸送に活用することで合意した。
臨時列車の車両には、西武線で特急として運用されてきた10000系「ニューレッドアロー」をリニューアルし、JR東日本への乗り入れに必要な改造を施す予定である。車内には一般席のほか、半個室やソファ席も設置される計画だ。
今後の展開と秩父鉄道への延伸可能性
西武秩父線は秩父鉄道と直通運転を行っている。JR東日本の喜勢社長は、西武線を経由して秩父鉄道の長瀞駅などへの臨時列車運行の可能性についても言及し、「実現する方向で検討したい」と述べた。これにより、観光客の利便性がさらに向上する見込みである。
この直通臨時列車の運行は、両社にとって新たな観光需要の創出や地域活性化につながると期待されている。詳細な運行スケジュールや料金などは、今後順次発表される予定である。



