部活コーチが教え子に性加害、準強姦罪で在宅起訴 10年越しの立件に弁護士も驚き
部活コーチが教え子に性加害、準強姦罪で在宅起訴

部活コーチが教え子に性加害、準強姦罪で在宅起訴 10年越しの立件に弁護士も驚き

松江地方検察庁は27日、島根県邑智郡に住む元部活コーチの男性(43)を、部活で指導していた女性に対して繰り返し性的被害を与えたとして、準強姦罪で在宅起訴した。この事件は10年以上前の被害も含まれており、証拠が残りにくい性被害事案の立件が可能だったことに弁護士は驚きを示している。

長年にわたる性的被害の詳細

起訴状によると、元コーチの男性は、逆らうことのできない心理状態にあった当時の教え子の女性に対し、2013年7月に島根県益田市内のホテルで性交したほか、2016年7月に岡山市内のホテルで、同年8月に島根県出雲市内のホテルでそれぞれ性交したとされている。男性は昨年8月、この女性にみだらな行為をさせたとして児童福祉法違反の疑いで逮捕されたが、当時は「性行為はしていない」と容疑を否認していた。その後、処分保留で釈放され、松江地検が任意捜査を進めていた。

被害女性は現在20代で中国地方在住。中学・高校の部活で外部コーチを務めていた男性から長年にわたって性的被害を受けたとして、昨年11月には1100万円の損害賠償を求める民事訴訟も提起している。

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被害女性が記者会見で心境を語る

元コーチの男性が起訴されたことを受け、被害を訴える女性が30日、広島市内で代理人の弁護士と共に記者会見を開いた。女性は男性について、「謝罪されても受け入れるつもりはないが、自分のやってきたことから逃げずに、しっかり向き合ってほしい」と強調した。

女性は昨年、友人に相談したことで自らの性被害を認識し、7月に刑事告訴していた。会見では「(事情聴取で)当時のことを思い出すのはしんどかったが、こうして起訴してくださったことで、少しずつ自分は悪くなかったと思えてきている」と振り返った。さらに、他の性被害に苦しむ人たちに向けて「自分が悪かったとか、汚されてしまったと思うのは違う。あなたは悪くない、ということが少しでも伝わっていけばうれしい」と呼びかけた。

10年以上前の事案でも立件可能に 弁護士が驚き

10年以上前の被害も起訴されたことについて、代理人の寺西環江弁護士は「性被害は証拠が残りにくく、特に古い事案はなおさらです。準強姦罪で立件できたことは驚きました」と述べた。さらに、「こういう事案もあると知ってもらえれば、立ち上がる人が少しでも増えるんじゃないか」と期待を込めて語った。

この事件は、部活などの指導的立場にある者による性加害が長期にわたって潜在化しやすい実態を浮き彫りにしている。被害女性の勇気ある告発と、検察による緻密な捜査が、10年越しの立件を可能にしたケースとして注目される。

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