兵庫県たつの市の民家で、住人の田中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)の遺体が見つかった事件で、公開手配されている元隣人の大山賢二容疑者(42)と似た人物が、千尋さんが殺害されたとされる日の翌日である14日昼、現場から約1キロ北の防犯カメラに映っていたことが、捜査関係者への取材で明らかになった。
防犯カメラの映像を確認
県警は防犯カメラの管理者から映像の提供を受けており、朝日新聞も同じ映像を確認した。14日の映像は、現場から約1キロ北の「新宮駅前」交差点付近の防犯カメラに、午後0時40分ごろに記録されたものだ。映っていたのは、大山容疑者と似た人物が南から北へ、近くのJR播磨新宮駅の方向に歩く後ろ姿であった。
服装の特徴
その人物の服装は、黒い長袖インナーの上に白いシャツ、黒いズボンで、かばんを持っていた。黒いキャップ帽をかぶり、白いマスクを着用していた。これらの特徴は、17日に現場付近で撮影された大山容疑者の服装や持ち物と類似しており、県警が確認を進めている。
一方、県警が新たに公開した、現場から約2キロ南の「觜崎橋」の下で20日夕に撮影された画像では、大山容疑者は緑色の上着と白い線が入ったズボンを身につけており、14日の映像とは服装が異なっている。このことから、県警は大山容疑者が事件後に着替えながら近辺に潜伏している可能性があるとみて、行方を追っている。
発見の経緯と捜査状況
2人の遺体は19日に発見され、県警は大山容疑者が千尋さんを13日ごろに殺害した疑いがあるとみている。また、大山容疑者は16日夜時点の所持金が550円で、スマートフォンやカード類を持っていなかったことなどから、遠方には逃走せず、現場近辺にとどまっている可能性が高いとみて捜索を続けている。



