沖縄県名護市辺野古沖で発生した小型船舶転覆事故において、乗船中に船長が生徒にハンドルを持たせる場面があったことが、関係者への取材で明らかになった。この事故では、高校生を含む2人が死亡しており、第11管区海上保安本部は18日までに乗船していた生徒全員から事情を聴くなど、捜査を継続している。
事故の概要と被害者
事故では、生徒ら計21人が乗った「平和丸」と「不屈」の2隻が転覆。平和丸に乗っていた同志社国際高校(京都府)2年の武石知華さん(17)と、不屈の船長である金井創さん(71)が死亡した。
船長の証言
関係者によると、平和丸の男性船長は、辺野古の工事現場見学後の航行中、自らがハンドルを押さえた上で、生徒に操縦させたと話している。船長は「波の穏やかな場所だった。金井船長が生徒にハンドルを持たせているのを見て、同じように持たせた」と理由を説明しているという。
気象条件と転覆の状況
事故があった3月16日午前、名護市沿岸には波浪注意報が発表されていた。2隻はその後、高波が立ちやすい場所で転覆したとみられている。
法的な背景
船舶職員及び小型船舶操縦者法では、港の出入り時などには免許を持つ操縦者が「自ら操縦しなければならない」と定めている。ただし、11管によると、運航指示を出すなど船長の管理下であれば、免許を持たない人でも操縦できる場合があるという。
捜査の進展
捜査関係者によると、業務上過失致死傷などの疑いで捜査を進めている11管は、18日までに2隻に乗っていた生徒17人の聴取を終えた。事故前に生徒が船の様子を撮影した動画もあり、運航状況の解明を進めている。



