人権派弁護士・大谷恭子さんの企画展「誰も排除しない社会へ」八王子の中央大で開催
大谷恭子さんの企画展「誰も排除しない社会へ」八王子で

幅広い分野で活躍し、2024年10月に74歳で亡くなった人権派弁護士、大谷恭子さんの軌跡を振り返る企画展が18日、東京都八王子市の中央大学「法と正義の資料館」で始まりました。企画展のテーマは「誰も排除しない社会へ」。死刑廃止や障がい者の権利擁護、アイヌ民族の復権運動など、大谷さんが社会に問題提起した訴訟ごとに大型パネルを設置しています。

障がい児の分離は人権侵害と訴えた訴訟

1979年、29歳の時に、障害があっても普通学校に通うことを求めた脳性まひの金井康治さんの訴訟では、インクルーシブ教育という言葉がなかった時代に「障がい児を分離することは人権侵害だ」と訴えていたことを紹介。一方、妊娠中だった時に大谷さんが書いた「正直、子どもの障害への不安を知り、自らの差別、限界も痛感している」と内なる偏見と向き合い続けた姿も添えられています。

永山則夫元死刑囚との貴重な手紙

ほぼ同時期の80年には、4人を射殺した永山則夫・元死刑囚の国選弁護人に。死刑を回避するため奔走し、永山元死刑囚に宛てて「あなたに是非とも生きてもらいたい」としたためた、貴重な直筆の手紙なども展示されています。

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アイヌ人権法や若草プロジェクトの活動も

この他、アイヌ民族の女性の肖像権を争った訴訟を弁護しながら、世界の潮流を踏まえたアイヌ人権法の制定の必要性や、晩年に力を入れた社会的困難を抱える若い女性たちの居場所づくりをする「若草プロジェクト」の活動紹介もあります。

大谷さんが手がけた一連の訴訟経過を見ることで、この国の司法福祉の変遷にも触れられる内容になっています。資料館の担当者は、「多くの人が、『共に生きる』とは一体どういうことなのか、考えるきっかけにしてもらえたらうれしい」と呼びかけています。

展示は来年3月末まで。開館は10~17時まで、日曜祝日休館。

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