太平洋戦争中の名古屋空襲で犠牲となった人々を追悼するため、名古屋市が定めた「なごや平和の日」(5月14日)に合わせ、市主催の平和祈念式典が17日、中区役所ホールで開かれた。式典には名古屋市出身の俳優、日野友輔さん(23)が参加し、地元の若者たちと平和の大切さについて意見を交わした。
若者たちによる平和への対話
「なごや平和の日」は、かつて空襲で多くの生徒が命を落とした東邦高校(名東区)の働きかけにより、2024年に制定された。式典では、日野さんが同校2年の諏訪柚香さん、卒業生で大学1年生の村上心優さんとともに「平和のためにできること」をテーマにトークセッションを行った。
日野さんは「私たちは生まれた時から平和が当たり前で、学校に通える世代です。時代は変わりますが、戦争の悲劇を語り継ぐことは変わらずに続けなければならない」と訴えた。諏訪さんと村上さんは、交流サイト(SNS)が普及した現代における平和活動のあり方について意見を述べ、若い世代が情報発信を通じて平和への意識を高める重要性を強調した。
空襲体験の継承
式典では、名古屋空襲の体験を語り継ぐ近藤世津子さん(65)=昭和区=による講話も行われた。近藤さんは、空襲で亡くなった方々の思いを次世代に伝えることの大切さを語り、参加者たちは静かに耳を傾けた。
式典の最後には、参加者による献花が行われ、名古屋市の広沢一郎市長も参列し、犠牲者への哀悼の意を表した。
この式典は、戦争の記憶を風化させず、平和への思いを新たにする機会として、毎年開催される予定だ。



