深掘り八代市汚職、業者に有利な入札に変更か 前市長「指示した記憶ない」
深掘り八代市汚職、入札変更 前市長「指示した記憶ない」

熊本県八代市が発注した新庁舎建設工事をめぐる汚職事件で、建設当時、市長だった中村博生氏(67)が朝日新聞の取材に答えた。事件の発端ともなる、入札の「総合評価方式」への変更について、「(指示した)記憶はない」と話した。

事件の概要

警視庁と県警は7日、市議の成松由紀夫容疑者(54)ら3人をあっせん収賄容疑で逮捕した。3人は新庁舎建設の入札で、準大手ゼネコンの前田建設工業(東京)が有利になる評価基準案にすることなどを市側に働きかけ、見返りとして2021年6月ごろ、前田側から6千万円のわいろを受け取った疑いがある。県警は3人の認否を明らかにしていない。

入札の詳細

入札は前田を中心とする共同企業体(JV)のみが応札し、19年9月に118億円で落札した。新庁舎の総事業費は約171億円。事件のポイントの一つは、入札の評価基準案が変更された点だ。価格による評価だけではなく、総合評価方式への変更が業者に有利に働いた可能性が指摘されている。

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前市長の主張

中村前市長は、評価基準の変更について「指示した記憶はない」と否定。しかし、市議らが市側に働きかけていたとされ、今後の捜査の進展が注目される。

職員が恐れた「ドスコイ案件」と呼ばれるこの事件は、市の行政不信を招き、市民の間でも波紋を広げている。副市長への働きかけや「男気応えろ」との発言も取り沙汰され、事件の全容解明が待たれる。

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