熊本県八代市の新庁舎建設をめぐる汚職事件で、市議が特定業者に工事を落札させるだけでなく、その後も業者側の利益を増やすために市に働きかけた疑いが浮上している。あっせん収賄容疑で逮捕された市議は、議会の家宅捜索を受ける中、警視庁などに対して認否を明らかにしていない。今年4月の記者会見では、市側への増額指示や金銭の授受を否定し、「疑惑はでっち上げだ」と主張していた。
新庁舎建設の舞台裏
市によると、実際に前田建設工業(東京)側との随意契約などで約12億円が増額されたという。「官製談合疑惑」を受けて八代市議会が設置した百条委員会や市関係者への取材を進めると、受注業者側の利益を増やそうとする政官業のゆがんだ関係が浮かんできた。
「ぶっちゃけ話」の衝撃
2019年11月2日、市内の一室で語られた「ぶっちゃけ話」が事件の端緒となった。市職員は「大変なことになる」と恐怖を口にし、その後の調査で不正の全容が徐々に明らかになった。
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関連する背景
震災で計画が加速し、「なぜ反対する」と熱帯びた議場で、膨らんだ費用と疑惑が指摘されていた。「復興事業」の新庁舎建設で6000万円収受の疑いで熊本・八代市議が逮捕された事件は、官製談合の典型例として注目されている。
また、津波で父が行方不明になった市職員が、官製談合に駆り立てられた背景には、熊本地震の影響があったとの見方もある。作家・今村翔吾さんは「あの熊本城が崩れるのか」と衝撃を受けたと語り、木村知事は「熊本地震がなければ、いま私はここにいない」と述べている。
磐越道事故では、営業担当の「知人の知人」が運転していたことが判明し、バス手配の会社が説明を行った。これらのニュースは、社会のさまざまな問題を浮き彫りにしている。



