疑惑の新庁舎建設めぐり家宅捜索、八代市議が6000万円収賄容疑で逮捕
疑惑の新庁舎建設めぐり家宅捜索、八代市議逮捕

疑惑の渦中にある新庁舎建設工事に、捜査の手が及んだ。熊本県八代市議で、過去には議長も務めた実力者の成松由紀夫容疑者らが、6000万円のあっせん収賄容疑で7日に逮捕された。報道が流れた同日午後、市役所と議会は対応に追われ、市民からは市政の混乱に落胆する声が上がった。

過去に2度の辞職勧告

午後3時半すぎ、警視庁と熊本県警の捜査員14人が市役所内の議会に入り、家宅捜索を開始した。午後7時ごろまで続き、段ボール約40箱分の押収物を運び出した。家宅捜索に立ち会うため、午後2時前にあわただしく議会へ入ったのは高山正夫議長。待ち構えていた報道数社の取材に応じると、「市議の逮捕、市民にご迷惑をおかけし、おわび申し上げる」と謝罪し、「今後こういうことのないよう議員を指導していく」と淡々と述べた。

一方、成松容疑者は過去に2回辞職勧告決議が可決され、部活動の物品販売をめぐって政治倫理審査会から「条例違反」と認定されている。この点を聞かれると、高山議長は「2度も辞職勧告を受けながら行動がないことは残念」と述べ、所属する成松容疑者を擁護してきた自民党市議団については「組織を守ってきたのだろうが、だめなものはだめと議員個人で判断いただきたい」と語気を強めた。

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「復興の象徴」新庁舎建設で6000万円収受疑い

午後4時すぎ、小野泰輔市長が会見に応じた。新市庁舎の建設は、昨年夏の市長選でも建設費高騰が大きな争点になり、小野市長は「透明性の確保」を強く訴え、自民が支援した中村博生・前市長を破った経緯がある。この日の会見でも小野市長は、多くの市民が疑問を抱いていると述べ、今後の市政運営に影響が出ることを懸念した。

逮捕された成松容疑者は、新庁舎建設工事をめぐり、業者から6000万円の賄賂を受け取った疑いが持たれている。新庁舎は熊本地震からの復興の象徴と位置づけられていたが、今回の事件で計画の見直しを求める声が強まる可能性がある。市民からは「市政が混乱し、信頼を損なう」と落胆する声が聞かれた。

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