熊本県八代市の新庁舎建設工事を巡る汚職事件で、警視庁と熊本県警は28日、収賄の罪で逮捕された市議の成松由紀夫容疑者(54)ら男3人を、賄賂を隠匿したとして組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で再逮捕した。さらに、新たにウェブ制作会社の代表取締役(49)(東京都渋谷区)ら男3人を同容疑で逮捕した。
賄賂の流れと隠蔽工作
捜査関係者によると、成松容疑者らは準大手ゼネコン「前田建設工業」(東京)から受け取った賄賂を隠すため、4月5~6日にかけて、約2000万円をウェブ制作会社名義の口座に入金した疑いが持たれている。この工作は、汚職の発覚を免れる目的で行われたとみられる。
成松容疑者と元市議の松浦輝幸容疑者(84)(あっせん収賄容疑で逮捕)は、現金約2000万円を携えて新幹線で新八代駅から新横浜駅へ移動。その後、車で迎えに来たウェブ制作会社代表らと合流し、東京・恵比寿に向かった。ウェブ制作会社代表ら2人がコンビニ3店のATM(現金自動預け払い機)から入金したという。
資金の移動と証拠
約2000万円の大半はその後、別の口座に移されるなどしたとされる。今月7日に行われた成松容疑者宅の捜索では、ウェブ制作会社名義のキャッシュカード1枚が押収された。
また、団体職員の男(51)(八代市)は、八代市内の観光関連団体で働く傍ら、成松容疑者の運転手も務めていた。この団体職員の男と建設会社代表の男(61)は、賄賂の隠匿について成松容疑者と連絡を取り合い、協力していたとされる。
捜査の進展
警視庁と熊本県警は、6人の関係や隠匿した金の流れを詳しく調べている。今回の再逮捕は、組織的な隠蔽工作の実態解明を目的としている。



