栃木県上三川町上神主の住宅に複数の人物が押し入り、3人が殺傷された事件で、現場周辺では4月以降、不審な人物や車両が何度も目撃され、親族が警察に相談を繰り返していたことが明らかになった。県警は不審車に乗っていた男1人を逮捕しており、こうした状況から「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」による事件の可能性があるとみて関連を捜査している。
事件前の不審な動き
県警によると、亡くなった富山英子さん(69)の次男宅で4月上旬、窃盗事件が発生していた。次男宅は今回の事件現場から離れた場所だという。一方、今回の事件現場付近でも不審者が目撃され、英子さんの親族が県警に相談していた。
相談内容の詳細
- 1回目(4月20日):「家の近くでバイクに乗った怪しい人を見た」
- 2回目(4月22日):「自宅付近を何回も往復する車とバイクがいた」
これを受け、県警下野署は周辺の警戒を強化。5月6日に再び親族から不審車について情報提供があり、警戒中だった署員が富山さん宅付近で不審車を発見した。
逮捕された男と不審車
不審車には2人が乗っていたとみられ、運転手は車を置いて逃走。警察官が確認したところ、この車は盗難ナンバープレートを取り付けていた。県警は乗っていた茨城県結城市の職業不詳の男(41)を盗品等保管容疑で逮捕した。逮捕された男や他の不審車両と今回の事件の関係はまだわかっていない。
県警は現場付近で13日夜もパトロールを実施しており、3週間あまりでパトロール回数は数十回にのぼるという。県警は「相談後の対応が十分だったかも含め、今後の捜査の中で確認していく」としている。
地域の反応
近くの住民によると、こうした不審な車両や人物の目撃情報は地域の回覧板でも共有され、注意が呼び掛けられていたという。事件発生から1カ月前から続いていた不審な動きが、今回の惨事につながった可能性があり、県警は慎重に捜査を進めている。



