自転車の青切符制度が導入されてから、1カ月が経過した。この制度は16歳以上の自転車利用者に対する交通違反に反則金の納付を通告するもので、4月1日からスタート。東京都北区の交差点付近では、警察官が利用者に指導を行う姿が見られた。
利用者の意識変化と不安
名古屋市中区の大須商店街では、自転車で買い物に訪れた服部裕子さん(70)が「これまでよりゆっくり走るようになった」と語る一方、すべての交通ルールを理解している自信はないという。この日も買い物中に雨に降られ、「留め具に傘を固定して運転するのはいいのかな」と悩んだ。場合によっては道交法などに抵触する可能性があるからだ。
自転車で毎日ジムに通うという男性会社員(52)は、「一時停止や逆走などに気をつけたことがなかったけれど、4月以降は注意するようになった」と明かす。ただし、自転車は車道走行が原則だが、自動車との接触が怖いといい、「歩道も走行できるよう柔軟に対応してほしい」と要望する。
具体的な行動変化
名古屋市中村区の派遣社員、安川久恵さん(53)は、傘差し運転をやめてカッパを着用するようになった。「歩行者がいるときは、距離を保つよう特に注意している」と話す。このように、制度導入を機に、自転車利用者の間で安全意識が高まっている様子がうかがえる。
一方で、ルールの細かい部分についてはまだ理解が不十分なケースもあり、今後の周知活動が求められる。自転車の交通ルールは複雑であり、特に歩道走行の可否や一時停止の場所など、認識のばらつきが指摘されている。



