川崎市が女性の歩みを冊子に 国際女性デーに合わせ発行、30年間の変化を記録
川崎市が女性の歩み冊子発行 国際女性デーに合わせ

川崎市が女性の歴史を冊子にまとめ、国際女性デーに合わせて発行

川崎市男女共同参画センター(高津区)は、3月8日の「国際女性デー」に合わせ、冊子「かわさきの女性の歩み」を発行する。この冊子は、1990年代から2020年代までの約30年間に焦点を当て、社会や女性の生き方の変遷を記録し、次世代へとつなぐことを目的としている。同センターで同日開催される国際女性デーイベントで初披露される予定だ。

30年間の変化をインタビューで掘り下げる

冊子では、20代から90代までの女性9人へのインタビューを収録。川崎初の女性弁護士である横溝正子さんや、在日コリアンの崔江以子(チェカンイヂャ)さん、性的少数者の当事者として活動する岡野めぐみさんなど、多様な背景を持つ女性たちの声を集めた。インタビューは、ジャーナリストの林美子さんが同センターのトークサロンで実施し、参加者からの質問も取りまとめている。

読み手が時代背景を理解しやすいよう、年表や関連データのグラフも掲載。これにより、個人の経験が時代の大きな流れとどのように結びついているかを浮き彫りにしている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

地域の女性史を継承する取り組み

川崎ではこれまで、市民グループなどが書籍「多摩の流れにときを紡ぐ-近代かわさきの女たち」や冊子「川崎の女性のあゆみ 1945~1975」「川崎の女性のあゆみ2 1970~1980年代」を発行し、地域の女性たちの生き様を記録してきた。今回の冊子は、これら3冊に続く形で、より現代に近い時期をカバーする。

同センターの脇本靖子館長は、「さまざまな立場や状況の女性の生き方に迫りました。困難の中で前に進む女性たちの姿は、読む人に勇気を与えるでしょう。また、個人の経験が読者の経験と重なる部分もあるはずです」と語る。

ネット社会における地域のつながりを重視

脇本さんは、現代のネット社会では情報は豊富だが、地域での社会の見方や生活の気付きを分かち合う機会が少ないと指摘。「生まれる前のことであっても、女性たちの語りを通じて、その時代の川崎を感じてほしい」と述べ、子どもたちにも冊子を手に取ってほしいと願っている。

冊子はA4判で約50ページ。一般配布は行わず、今春以降に市内の図書館での配架を予定しており、学校への寄贈も検討中だ。国際女性デーイベントでは、コンサートや講演、飲食・雑貨の出店が計画されており、コンサートの中で冊子が披露される。来場者には、表紙イラストのステッカーが配布される予定だ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ