小児がんの子どもたちを支援するため、仮想現実(VR)技術を活用した治療支援ソフトが開発された。広島大学などの研究チームが2026年5月8日までに発表したもので、人気漫画「はたらく細胞」(講談社)のキャラクターと共にがんと闘いながら、治療への理解を深めることができる。
治療負荷の軽減を目指して
小児がんの治療は成人に比べて体への負担が大きいことが多い。開発を主導した広島大学小児外科の佐伯勇准教授は、「体内で何が起こっているのかを理解し、治療に前向きに取り組んでもらいたい」と述べている。
VR体験の効果
VRを通じた体験は、患者の不安や痛みを軽減する効果が期待される。海外では「デジタル・メディシン」としてソフトが処方される事例もあるという。
ソフトの内容
ソフトは、プレーヤーである子どもたちが、細胞を擬人化した「はたらく細胞」の世界に入り、新米の細胞となってがん細胞と闘う構成。リモコンでナイフなどの武器を操作し、ミサイルとなって降ってくる抗がん剤などの力を借りてがん細胞に立ち向かう。
チームは今後、臨床研究を通じて副作用軽減効果を検証する方針。この取り組みは、小児がん治療における新たな支援方法として注目されている。



