排水処理装置で一定の効果確認も、周辺水路は指針値超え
海上自衛隊下総航空基地(千葉県柏市)の排水口から、国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)を超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、千葉県は同基地が実施した水質調査結果を公表しました。調査の結果、基地が設置した排水処理装置には一定の効果が見られたものの、基地周辺の水路では依然として指針値を超える値が確認されました。
基地内の調査結果
下総航空基地による調査は2026年2月27日と3月27日に実施されました。処理装置による処理前と処理後、さらに基地の敷地境界付近などが調べられました。処理前の排水は1リットル当たり2万5千~2千ナノグラムと高濃度でしたが、処理後は検出限界値またはそれに近い値まで低減しました。一方、基地北側の水路の敷地境界付近では、2月の調査で同84ナノグラム、3月の調査で同590ナノグラムと、いずれも指針値を超えていました。
県と柏市の周辺調査
千葉県と柏市も基地周辺で2月27日に調査を実施。基地排水口の下流にあたる北側の水路で同60~260ナノグラム、南側の水路で同千~2700ナノグラムのPFASを検出しました。南側の水路では過去に同2万1千ナノグラムが検出されたこともあり、依然として高濃度の汚染が続いていることが明らかになりました。
今後の対応
基地近くで指針値を超える値が確認されていることから、千葉県は今後も水質や流入水の有無など周辺状況の調査を継続する方針です。また、基地に対しては北側の敷地境界付近の数値低減に向けた協力を求めるとしています。(小川直人)



