岐阜薬科大・原学長インタビュー:薬学の未来と社会貢献への挑戦
岐阜薬科大・原学長インタビュー:薬学の未来と社会貢献

岐阜薬科大学の原英彰学長が、公立大学としての使命や薬学が社会に果たす役割について語った。インタビューは、2026年5月9日に行われた。

公立大学としての使命と目指す大学像

原学長は、公立大学として地域に貢献することが基本であると強調する。岐阜市を出発点としながらも、東海地方、日本、そして世界へと視野を広げることが、結果的に地域への還元につながると述べた。そのためには、教育と研究を基盤に、産業界や行政との連携が不可欠であり、現在はさらに一歩進んで地域との「共創」の段階に入っているという。大学が一方的に提供するのではなく、地域とともに価値を創り出すことが重要であり、AIやITを取り入れた新しい大学の姿も見据えている。

岐阜薬科大の強みと研究の特徴

同大学の強みとして、企業と連携した寄付講座や共同研究講座が多いことを挙げた。小規模な大学であるがゆえに、実社会と結びついた研究が進めやすい環境がある。研究成果は大学内で完結するのではなく、企業やベンチャーと協力することで社会に広がっていく。その過程では、偶然の発見(セレンディピティ)が重要な役割を果たすことも少なくないと述べた。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

AI時代の薬学の変化

AIの進展について、原学長はAIが強力なツールである一方、過去のデータに基づくものであると指摘。新しい発想や創造、最終的な判断は人間が担う必要があると強調した。重要なのはAIに使われるのではなく、使いこなすことであり、技術を前提としながらも人間としての視点をどう生かすかが問われると述べた。

求められる薬剤師像と大学の役割

これからの薬剤師や研究者には、薬学の知識に加え、患者と向き合う力、自ら考え問題を解決する力が求められると語る。研究はうまくいかないことの連続だが、その中で考え続けることが力になるとし、大学は知識を与えるだけでなく、その力に気づかせ伸ばす場所であると述べた。情熱を持って課題に向き合える人材を育てたいと意気込んだ。

薬学が社会に果たす役割

薬学の領域は、病気の治療だけでなく、未病や予防、健康維持、美容へと広がっている。一つの薬が多くの人の健康を支える一方で、使い方を誤ればリスクにもなるため、薬剤師の役割は重要である。人類が存在する限り薬は必要であり、その価値を社会にどう生かすかが問われていると結論づけた。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ