新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同じ5類に移行してから、8日で3年が経過した。全国の定点医療機関による週ごとの感染者数報告では、夏と冬に発生する流行の波が縮小傾向にあることが明らかとなっている。特に昨年から今年にかけての冬の流行は、ピーク時でも1医療機関当たり3人未満と、これまでにない小さな波にとどまった。
ワクチン接種の減少と高齢者のリスク
ワクチン接種は昨年度、大幅に減少したとみられる。しかし、高齢者らの死亡は依然として多い状況が続いており、大半が軽症で済む健康な若年層とのリスク差が一層顕著になっている。専門家は、高齢者や基礎疾患を持つ人々に対する継続的な対策の重要性を指摘している。
過去3年間のウイルス変遷
過去3年間に流行したウイルスは、2023年5月8日の5類移行前と同じオミクロン株である。昨夏には、その中でも「ニンバス」と呼ばれる型が広がった。現在は別の型が増えつつあり、専門家は今後の流行動向を注視している。
定点報告の数値推移
- 2023年夏のピーク時:1機関当たり20.49人
- 昨夏(2025年夏):8.73人(速報値)
- 2023~2024年冬:16.15人
- 2025~2026年冬:2.71人(速報値)
これらの数値は、軽症のために受診しなかった人もいた可能性を考慮する必要がある。
今後の見通し
感染症専門家は、新たな変異株の出現や、免疫の減衰による再流行の可能性を指摘しており、引き続き警戒が必要としている。また、高齢者施設や医療機関での感染対策の徹底が求められる。



