交通事故から子どもを守るために必要なチャイルドシート。しかし、車内で泣き叫ぶ姿に心が折れそうになる親は少なくない。6歳未満の子どもには着用が義務付けられているが、特に言葉で言い聞かせられない乳幼児をどうやっておとなしく座らせるかは大きな悩みだ。チャイルドシート専門店「チャイルドシートラボ」(東京都渋谷区)の担当者にそのコツを聞いた。
子どもが嫌がる三つの原因と対策
同店のエグゼクティブマネージャー、僧都昌弘さんによると、子どもがチャイルドシートを嫌がる要因は大きく三つあるという。
①角度
「子どもが肩ベルトを抜いてしまうという悩みをよく聞くが、それはシートで仰向けになっている子どもが体を起こしたいという気持ちの表れ」と僧都さん。首や腰がすわった後、生後半年くらいから仰向けの姿勢を嫌がる子が増える。背もたれを起こして座っている姿勢に近づけることがポイントだ。
②調整不足
サイズアウトしたパーツをそのまま使い続けているケース。特に忘れがちなのは、取り外し可能な新生児クッションや高さ調整できるヘッドレスト。「シートがきつくて子どもが嫌がる」と思っても、パーツを外して調整し直すだけでまだ使える場合がある。座らせ方にも注意が必要で、「浅く座るとおなかが圧迫されて気持ち悪くなりやすい」。子どもを深く座らせ、股ベルトが食い込んでいないか確認することが大切だ。
③服装
暑さによる不快感で泣くこともある。車内では厚着をさせず、暑い時期は靴下を脱がせて裸足にするのがおすすめだという。
番外編:親の表情も重要
あれこれ試してもチャイルドシートに乗せるたびに嫌がられると、車でのお出かけ自体がおっくうになりがち。僧都さんは「番外編」としてもう一つのコツを挙げた。
「チャイルドシートに乗せるパパやママの顔が不機嫌だと、子どもがつられて泣いてしまう。座ったらほめるを繰り返してニコニコしていると、笑顔が返ってくるかもしれません」
小学生などある程度成長した子どもが嫌がる場合は、まず命を守るために重要だと説明することが大切。日本自動車連盟(JAF)が公開している、チャイルドシート着用時と非着用時の事故の様子を比較した動画を一緒に見るのも効果的だという。



