患者の心に寄り添う院内ラジオが開局
患者さんに癒やしの時間を提供することを目的として、聖マリアンナ医科大学病院(川崎市宮前区)が、全国的にも珍しい「病院内ラジオ」を開局しました。この取り組みは、病気に悩む患者の心の支えとなるだけでなく、医療関係者や学生のやりがいにもつながっていると評価されています。
「マリラジ」の多彩な番組内容
番組名は「マリラジ」と名付けられ、昨年12月に第1回の放送を開始。その後、今年2月に第2回、4月に第3回を放送し、順調に活動を続けています。約40分間の番組では、医療従事者へのインタビューや対談、病院内の多様な仕事の紹介、スタジオでの生演奏、トークや朗読など、バラエティに富んだ内容が盛り込まれています。
学生たちの熱意ある制作現場
4月20日には、次回放送に向けた収録が入院棟1階のスタジオで行われました。聖マリアンナ医科大の学生3人が参加し、「ことばの処方箋」というコーナーを収録。俳優オードリー・ヘプバーンの名言を紹介しながら、医学を学ぶ自身の思いを重ねて語り合いました。
約3分のコーナーですが、言葉に詰まったり言い間違えたりする場面もあり、何度も撮り直しを重ねるなど、真剣な姿勢が窺えました。コーナーを発案した医学部2年の長山さくらさん(20)は「名言を聞いた患者さんに元気になってほしい」と語り、同2年の小菅憲一朗さん(19)は「大学のブランド力向上に関わりたくて参加した」と動機を明かしました。
さらに、同3年の金希書(キムヒソ)さん(21)は「患者さんのために力を合わせてラジオ番組を作るところは、チーム医療にも通じると思う」と述べ、医療現場での協力の重要性を強調しました。
院内スタジオの設置と今後の展望
病院内に専用スタジオを設置したことで、医療関係者や学生が気軽に番組制作に参加できる環境が整いました。この取り組みは、患者への心理的サポートを強化するとともに、医療教育の一環としても機能しています。
聖マリアンナ医科大学病院では、今後も定期的な放送を続け、より多くの患者や職員に楽しんでもらえる番組作りを目指す方針です。院内ラジオを通じて、医療現場の温かさや連帯感を伝えることが期待されています。



