はしか患者急増、全国で462人に 県内は未確認も警戒必要
はしか患者急増、全国で462人 県内未確認も警戒必要

はしか(麻疹)の患者数が全国的に増加している。現在のところ県内での発生は確認されていないが、感染すると重症化する恐れもある病気のため、油断せずに対策を講じ、感染を防ぐことが重要だ。

全国的な流行状況

国内での流行は昨年春から始まり、今年はさらに拡大している。1月からの累計は5月3日時点で462人に上る。過去10年で最も多かった2019年の744人に迫るペースだ。地域別では首都圏が半数以上を占めるが、隣県の栃木や茨城でも確認されており、予断を許さない。

増加の原因

増加の背景には、インバウンドで訪れた外国人や海外から帰国した日本人が国外からウイルスを持ち込んだことがあるとみられる。県内にも多くの外国人観光客が訪れており、大型連休中に首都圏や海外に旅行した人も少なくない。はしかの潜伏期間は約10日で、これから症状が現れる可能性がある。外国の人と接触したり、感染が確認された地域を訪れたりした心当たりのある人は、自身の健康状態に注意が必要だ。

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はしかの特徴と感染経路

はしかは空気感染で広がるため、マスクや手洗いだけでは予防が難しい。感染力は非常に強く、免疫を持たない人が感染者と接触すると、ほぼ全員が感染する。初期症状は発熱やせきなど風邪に似ているが、やがて39度以上の高熱と発疹が現れる。重症化すると脳炎などを引き起こし、命に関わることもある。

予防策:ワクチン接種が唯一の手段

はしかに特効薬はなく、予防にはワクチン接種が唯一の有効な方法だ。日本では2006年から、1歳と就学前の子どもに計2回の定期接種が行われている。県によると、2024年度の接種率は1歳児で95.1%、就学前児で93.4%だった。国は感染拡大防止のため、接種率95%以上を目標としている。各市町村は、はしかの流行状況を踏まえ、より多くの子どもが接種を受けられるよう保護者に働きかけるべきだ。

大人も注意が必要

年代によってはワクチンを接種していない人もおり、大人も注意が必要だ。これまでにワクチンを接種していない、または1回しか接種していない場合は、接種を検討してほしい。なお、はしかは一度かかると免疫が持続するため、過去の感染の有無も確認することが大切だ。

排除国認定後の現状

日本は2015年に世界保健機関(WHO)から、土着のはしかウイルス感染が確認されない「排除した国」に認定された。しかし近年は海外からウイルスが持ち込まれている。県内では2019年に2件の発生があった以降は確認されていないが、全国で多くの人が感染している現状を「対岸の火事」とせず、警戒を続けなければならない。

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