厚生労働省は11日、第一三共(東京)が開発した、はしかと風疹の混合ワクチン(MRワクチン)におたふくかぜワクチンを加えた3種混合ワクチン(MMRワクチン)の製造販売を承認した。これにより、約30年ぶりに国内で使用できるようになる。
ワクチンの特徴と背景
このワクチンは、子ども用にウイルスを弱毒化した生ワクチンであり、厚労省は今後、定期接種化に向けた議論を本格的に進める方針だ。現在、MRワクチンは定期接種として、1歳時と小学校入学前の1年間に計2回接種されている。一方、おたふくかぜワクチンは任意接種であり、全額自己負担となっている。
過去の経緯
MMRワクチンは1989年に一度、定期接種に導入されたが、おたふくかぜワクチンによる無菌性髄膜炎の副反応が問題となり、1993年に中止された。今回承認されたワクチンは以前のものとは異なり、世界保健機関(WHO)が安全性を認めたおたふくかぜワクチン株を使用している。この株を用いたMMRワクチンは、海外の多くの国で定期接種に採用されており、接種後の髄膜炎発症リスクは極めて低いとされている。
おたふくかぜについて
おたふくかぜは、ムンプスウイルスを病原体とする感染症で、飛沫や接触によって感染する。今回の承認により、予防接種の選択肢が広がり、感染症対策の強化が期待される。



