埼玉県内で麻疹(はしか)の患者が急増している。今年に入ってから感染が確認された患者は29人に上り、既に昨年の13人を大きく上回っている。県は予防のため、換気やワクチン接種の徹底を呼びかけている。
患者数の推移と背景
県感染症対策課によると、過去10年で県内の患者が最も多かったのは2019年の35人。コロナ禍の20年からはゼロか1人が続いたが、24年は8人、25年は13人に増えた。今年は4月29日時点で29人と、増加傾向が顕著だ。
ワクチン接種の重要性
はしかはワクチンの2回接種で97~99%以上の免疫が得られる。県は、定期予防接種(1歳と就学前)の対象者は速やかに接種を受け、未接種の人はかかりつけ医に相談するよう要請している。空気感染、飛沫感染、接触感染でうつるため、予防には換気が重要とされる。
知事が大型連休前に注意喚起
大野元裕知事は、大型連休を前にした28日の定例記者会見で「海外には麻疹が流行している地域があるので、海外旅行の際は事前に状況の確認を」と注意を促した。また、県内での感染拡大防止に向け、マスク着用や手洗いの徹底も呼びかけている。
はしかは感染力が非常に強く、免疫がない人が感染するとほぼ100%発症する。重症化すると肺炎や脳炎を引き起こすこともあり、注意が必要だ。県は引き続き、感染状況の監視と情報提供を行う方針。



