資生堂研究員120人が開発した「美の検診」、未来の肌を予測し美しい老化を提案
資生堂研究員120人が開発した「美の検診」、未来の肌を予測

健康診断のように「美しさ」を定期点検する新サービス

健康診断のように「美しさ」を定期的にチェックする「美の検診」が注目を集めている。資生堂は横浜・みなとみらいの研究所に併設する「資生堂ビューティーパーク」でこの取り組みを開始した。120人の研究員が長年の研究を結集して検診項目を開発。肌だけでなく体と心を多角的に測定し、未来の肌状態をシミュレーションすることで、美しく年を重ねるためのヒントを提案する。

10年前から温めた研究の結晶

「こんなにキャンセル待ちが出るとは想像できなかった」と、企画した資生堂ブランド価値開発研究所の中西裕子室長は語る。約10年前、「肌と体、心をつなげて研究すべきだ」と提案したことが発端だった。見た目の美しさと健康は別物とされることもあるが、同社は「全体の調和にこそ美しさが宿る」という考えのもと、肌と体、心のつながりに関する研究を強化。データサイエンスの進化が後押しし、可視化が可能になったという。中西さんは研究職でありながら、サービス開発と実装の先頭に立った。

13種類の測定で未来の肌を予測

検診では、研究所の研究員とビューティーアートスケープアドバイザーの2人が付き添う。靴にセンサーを装着して歩く、頬の角層を採取する、お茶を一口飲む、香りをかいで感じたことを伝えるなど、13種類の測定を実施。測定結果から「ビューティーアートスケープID」が144パターンから導き出され、3年後やその先を予測した未来の顔が画面に映し出される。

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利き手でない手の握力が将来のたるみに関連

測定にはこれまでの研究成果が凝縮されている。例えば、利き手でない方の握力を測定するのは、鍛えても鍛えられない筋肉の質を捉えるためだ。研究により、この握力が将来の顔のたるみと関連することが判明した。「マッサージなど皮膚表面へのアプローチが中心だった時代から、ソリューションの幅が一気に広がった」と中西さん。測定後は研究員が解説し、アドバイザーが「その人の最高の状態」を目指すための食事や肌の手入れ法などを提案。結果に応じた肌のトリートメントや薬膳茶の提供もある。

20~30代女性に人気、キャンセル待ちが続く

料金は3万円と安くないが、利用者の約6割が20~30代の女性。土曜の枠は即日満席で、平日も含めキャンセル待ちが続いている。研究所の利点を生かし、将来は最新の研究成果を反映した検診内容に進化することを目指す。「年に1度の健康診断のように、美しさに対する行動が正しかったかどうか答え合わせをする場として、継続的に利用してもらいたい」と中西さんは語る。

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