群馬県ヤングケアラー実態調査、11%が経験 半数超が精神的負担
群馬県ヤングケアラー調査、11%が経験 半数超が精神的負担

群馬県が初めて実施したヤングケアラーの実態調査で、県内の若者の約1割が家族の世話を経験していることが明らかになった。調査結果によると、現在世話をしている人は4.8%、過去に経験した人を含めると11.0%に上る。半数以上が「精神的にきつい」と感じており、相談相手が少なく孤立しがちな実態が浮き彫りとなった。

調査の概要

調査は2025年12月から2026年1月にかけて、県内在住の18~39歳の3300人を無作為に抽出し、郵送とウェブで実施。1249人から有効回答を得た。県が18歳以上を対象にヤングケアラーの実態を調べたのは初めてで、改正子ども・若者育成支援推進法を踏まえ、生活実態や課題の把握を目的とした。

世話の相手と内容

世話の相手は「祖父母」が50.1%で最も多く、次いで「父母」44.8%、「弟・妹」12.7%など。世話の内容は「家事」が56.3%、「外出の付き添い」が51.3%、「病院の付き添い」が48.0%、「見守り」が46.9%だった。

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世話の頻度と影響

週に1日以上世話をしている人は80.6%に上る。その影響として「疲れがたまっている」が40.2%、「自分の時間がとれない」が37.2%、「自分の思うように働けていない」が23.1%。「精神的にきつい」と感じる人は53.7%と半数以上を占めた。

相談状況と課題

悩みを相談したことがある人は39.5%にとどまり、58.2%は「ない」と回答。相談しない理由は「相談しても状況が変わるとは思わない」が38.1%、「家族のことなので話しにくい」が37.2%。一方、相談した人の58.2%は「気持ちが楽になった」と答えている。

県の相談窓口の認知度は、知らない人が94.8%に上った。県児童福祉課の担当者は「初調査で実際に一定数いることが分かったことに意味がある。相談窓口の周知強化や、本人と周囲の気づきを促す啓発を進める」と述べている。

今回の調査結果を受け、県はヤングケアラーへの支援策として、相談窓口の周知徹底や学校・職場での啓発活動を強化する方針。また、福祉・医療・教育機関との連携を深め、早期発見・支援につなげる仕組みづくりを進める。

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