相模原に「ともいき広場」オープン やまゆり園事件10年、共生理念を具現化
相模原に「ともいき広場」オープン やまゆり園事件10年

相模原に共生の理念を体現する「ともいき広場」が誕生

神奈川県立相模原公園(相模原市南区)内に、障害の有無などにかかわらず誰でも一緒に利用できるインクルーシブ遊具を備えた「ともいき広場」が25日正午にオープンします。この広場の開設は、2016年に発生した「津久井やまゆり園事件」から10年という節目の年にあたり、共に生きる「ともいき」の理念を社会に広く普及させることを目的としています。

4つのエリアで多様な遊びを提供

広場は相模原公園の一画、約4200平方メートルの広さに整備されました。遊びの内容に応じて4つのエリアに分かれており、計18種類の遊具が配置されています。具体的には、跳ねる・揺れるなどの活発な動きが楽しめる「ぐんぐんエリア」、音や形遊びなど感覚を刺激する「ぽかぽかエリア」、複数人でコミュニケーションを取りながら遊べる「にこにこエリア」、そしてチャレンジ性の高い遊びが体験できる「森のわくわくエリア」で構成されています。

当事者の声を反映した設計プロセス

県はこの広場の整備にあたり、相模原の特別支援学校や障害者関連のNPO法人などで構成するワーキンググループを設置しました。さらに、2023年11月には障害当事者や支援者ら3657人が参加する大規模な遊具体験会を開催し、実際の利用者から寄せられた意見を詳細に収集しました。これらの声を踏まえ、配慮が必要な点や遊具への要望を反映させながら、広場の構成を慎重に検討してきました。

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黒岩祐治知事は、津久井やまゆり園事件を念頭に、「あの悲惨な事件が二度と繰り返されることがないよう、県として『ともいき』の理念が広がるように引き続き全力で取り組んでいく」と述べています。この広場は、単なる遊び場ではなく、多様性を尊重し、すべての人が共に生きる社会の実現を目指す象徴的な空間として位置づけられています。

相模原市では、事件の記憶を風化させず、共生社会の構築に向けた具体的な一歩として、この「ともいき広場」が多くの人々に受け入れられることが期待されています。県は今後も、インクルーシブな環境づくりを通じて、地域全体に「ともいき」の理念を浸透させていく方針です。

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