藤崎町長が辞職意向を表明 公選法違反で罰金50万円、投票呼びかけ800人近くに
青森県藤崎町の平田博幸町長(68)が、公職選挙法違反により青森簡易裁判所から罰金50万円の略式命令を受け、辞職する意向を明らかにしました。平田町長は17日の記者会見で、特定の候補者への投票を呼びかけるメールなどを「親戚や友人など800人近くに配信した」と認め、深く謝罪しました。
「道義的責任を感じている」と悔やむ
平田町長は記者会見で、「道義的責任を感じている」と述べ、辞職の理由を説明しました。違反行為については「勉強不足と確認不足でこうなった」と反省し、「議員の皆さま、職員全員、そして全ての町民には、深くおわびをするしかない」と悔やみました。さらに、「多くの町民、職員に心からおわびしたい」と繰り返し謝罪しました。
昨年8月には町の職員約170人が県警の事情聴取を受けており、平田町長は「罰金の略式命令が出たら辞任すると8月から決めていた」と明かしました。しかし、「途中で投げ出すのは無責任」と考え、町長職を続けていましたが、略式命令が出るまで半年かかったことについて、「心身共に疲れてしまう。3か月くらいでけりをつける法治国家であってほしい」と不満を漏らしました。
辞職手続きと今後の展望
平田町長によると、17日朝に町議会の奈良完治議長に辞表を提出しました。24日に開かれる臨時町議会で正式に辞職が決まる見通しです。議長から町選挙管理委員会への通知を受け、50日以内に町長選が行われることになります。現在は三上孝之副町長が職務代理者を務めています。
今後の活動については、地域づくりに参画する意欲を示しつつも、「いい青年が立ち上がってくれたらバックアップしたい」と述べ、政治の一線に戻る可能性は否定しました。平田町長は長年にわたり町政を担ってきましたが、今回の違反を重く受け止め、潔く辞任の道を選んだ形です。
この事件は、地方自治体の首長による選挙違反が明るみに出たケースとして、地域社会に大きな衝撃を与えています。町民からは、選挙の公正性に対する信頼回復が急務との声も上がっており、今後の町政運営に影響を与えることは避けられない情勢です。



