最高裁判決受け7年ぶりの猟銃返還、池上さん「ハンターにとって銃は魂」
北海道砂川市に住む道猟友会砂川支部長の池上治男さん(77)に9日、道公安委員会から7年ぶりに猟銃が返還されました。この返還は、先月の最高裁判決で池上さんの猟銃所持許可取り消し処分が違法と判断されたことを受けたものです。池上さんは返還された銃を手に、「ハンターにとって銃は『魂』といっても過言ではない」と深い感慨を口にしました。
道警が謝罪し協力を要請、池上さんは更新手続きへ
この日午前、砂川市の池上さん宅を訪れた道警の担当者は、深く頭を下げて謝罪し、「住民が安心して暮らせるように、引き続き連携してヒグマ対策を推進していきたい」と協力を求めました。道公安委は、最高裁判決に基づき、池上さんに5月下旬までの猟銃所持を許可しています。池上さんは今後、射撃の技能講習を受講するなどして、所持許可の更新手続きを進める予定です。
ヒグマ駆除への協力は箱わなに限定、銃使用は困難と指摘
一方、池上さんは自治体の要請に基づくヒグマの駆除への協力について、慎重な姿勢を示しました。「銃での駆除は簡単にできる話ではない。街中で銃を使うことはできない」と述べ、今後も箱わなによる捕獲に限って協力していく考えを明らかにしました。この発言は、砂川市の要請に基づくヒグマ駆除を機に、2019年に猟銃所持許可が取り消された経緯を踏まえたものです。
池上さんのケースは、狩猟と野生動物管理のバランスをめぐる課題を浮き彫りにしており、地域社会の安全確保とハンターの権利保護の両立が改めて問われる形となりました。最高裁判決が地域の猟友会活動に与える影響も注目されます。



