米国の人工知能(AI)開発企業アンソロピックは28日、システムの脆弱性を見つける能力が極めて高い新型AIモデル「クロード・ミュトス」と同等の技術を今後数週間で一般公開すると発表した。同社は「サイバー攻撃に悪用された場合の対策が進展した」と説明している。日本でも利用可能になるとみられる。
一般公開の背景
アンソロピックは自社サイトで「ミュトス級のモデルをすべての顧客に提供できる見込みだ」と表明。これまでミュトスは、システムの弱点を発見する能力がサイバー防御に有効である一方、攻撃側に渡ればシステム停止や情報漏洩を引き起こす危険性があるとして、一般公開を控えていた。
安全性の確認
同社は「この能力レベルでは、一般公開前に強力な安全対策が必要」として、米国を中心とする約50社や米国政府機関などに限定的に提供。これまでに幅広いシステムで1万件の脆弱性を発見したという。
同時に、サイバー攻撃への悪用を防ぐための対策も進展。具体的な手法は明らかにされていないが、安全性が確認されたため公開に踏み切った。
今後の展望
一般公開により、企業や個人がシステムの脆弱性診断に活用できるようになる。アンソロピックは、日本を含む世界各国での利用を見込んでおり、サイバーセキュリティの向上に貢献すると期待される。



