米大手議決権行使助言会社グラスルイスが、中部電力が6月の定時株主総会に諮る勝野哲会長の取締役再任案に反対を推奨したことが27日、明らかになった。企業統治に関する懸念があるとしている。一方、林欣吾社長の再任案には賛成を推奨した。
グラスルイスとISSの動き
グラスルイスは、勝野氏の再任反対にあたり、ダイバーシティー(多様性)に関する方針を問題視した。別の米大手助言会社インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)も、先に勝野氏と林氏の両氏に反対を推奨していることが判明していた。
浜岡原発データ不正の影響
勝野氏らは、浜岡原発(静岡県)の耐震設計に関するデータ不正を巡る責任が問われており、株主がどのように判断するか注目されている。この問題は企業統治の観点からも重大な懸念材料となっている。
株主総会は6月25日に名古屋市で開催される予定だ。議決権行使助言会社の推奨は、機関投資家の投票行動に大きな影響を与えるため、今回の動きが株主総会の結果を左右する可能性がある。
企業統治への課題
中部電力は、今回の助言会社の反対推奨を受け、企業統治の改善が求められている。特に、多様性方針の明確化やデータ不正の再発防止策が焦点となる。株主総会では、勝野氏の再任の可否だけでなく、会社全体のガバナンス体制についても議論が交わされる見通しだ。



