金正恩氏、米国に敵視政策撤回を要求「良好な関係構築可能」と党大会で発言
金正恩氏、米国に敵視政策撤回要求「良好な関係構築可能」

北朝鮮・労働党大会が閉会 金正恩氏が米国に条件付き対話を提案

北朝鮮の朝鮮中央通信は2月26日、第9回朝鮮労働党大会が前日25日に閉会したと報じました。この党大会は2021年1月以来、実に5年ぶりの開催となり、19日から7日間にわたって開催されました。

米国への条件付き関係改善提案

金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、党大会中に行われた過去5年間の総括報告において、米国が北朝鮮を核保有国として正式に承認し、敵視政策を完全に撤回するならば、「両国が良好な関係を築けない理由はない」と明確に述べました。この発言は、停滞している米朝対話の再開に向けて、一定の含みを持たせたものと分析されています。

しかし同時に、金氏は核とミサイル開発プログラムをさらに強化していく方針も強く強調しました。「核保有こそが帝国主義的な侵略の野望に終止符を打てる唯一の手段だ」と力説し、米国が対決姿勢を続ける限り、北朝鮮も「比例した対応を一貫して行う」と警告しました。

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世界情勢への認識と韓国政策への強硬姿勢

金正恩氏は現在の国際情勢について、「米国の覇権政策と横暴な行動によって武力衝突が相次ぎ、世界は混沌とした方向に突き進んでいる」と厳しく批判しました。その上で、「朝米関係の将来展望は、完全に米国側の態度次第である」と述べ、責任の所在を明確にしました。なお、発言中にトランプ前米大統領への直接言及はありませんでした。

韓国に対する姿勢は一層硬化しています。左派の李在明(イ・ジェミョン)政権が推進する対北融和政策を「欺瞞的であり、粗末なものだ」と一蹴し、「協議すべき事項は何もなく、同胞という範疇から永遠に排除する」とまで断言し、対話を完全に拒絶する姿勢を示しました。

新たな国防計画と軍事パレード

今回の党大会では、新たな国防5か年計画が策定されました。その内容には以下のような軍事技術の大幅増強が盛り込まれています:

  • 水中発射型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発推進
  • 人工知能(AI)を活用した無人攻撃機の開発
  • 敵国の衛星を攻撃するための特殊兵器の開発

首都平壌の金日成広場では、25日夜に党大会を記念した大規模な軍事パレードが実施されました。党機関紙・労働新聞の電子版には、金正恩氏と共にパレードを観覧する「ジュエ氏」とされる娘の写真が多数掲載されました。韓国・聯合ニュースによれば、このパレードではICBMなどの戦略兵器は確認されなかったとのことです。

北朝鮮は、米国の態度如何では関係改善の可能性を示唆しつつも、自国の核開発路線と軍事力増強を堅持するという、いわば「対話と圧力」を併用する二面的な外交・安全保障戦略を鮮明にしたと言えるでしょう。

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