ウクライナ侵攻4年、女性犠牲者5千人超 国連が「三重苦」と資金難に緊急警鐘
国連女性機関(UNウィメン)は2月20日、ロシアによるウクライナ侵攻が開始されてから約4年間で、ウクライナ国内で犠牲となった女性や少女の数が少なくとも5千人に達し、負傷者は1万4千人に上ると発表しました。これは、戦闘の長期化に伴う深刻な人的被害を浮き彫りにするデータです。
確認されていない犠牲者を含めると実際の数ははるかに多い
同機関は、公式に確認されていないケースも考慮すると、実際の犠牲者数ははるかに多いと指摘しています。特に、女性たちは以下の「三重苦」に直面していると強調しました。
- 戦闘の長期化による直接的な暴力と避難生活の継続
- 厳冬下でのエネルギー不足とインフラの破壊
- 生活を支える女性支援団体の深刻な資金難
資金不足の問題は極めて深刻で、このままでは援助が必要な6万人以上の女性への支援を、今年中に停止せざるを得ない状況にあると危機感を示しました。多くの支援団体が活動縮小を余儀なくされており、国際社会に対し、緊急の支援拡充を強く訴えています。
WHOも医療関係者への攻撃を懸念、医療体制の崩壊が進行
一方、世界保健機関(WHO)も同日、ウクライナで医療関係者への攻撃が相次いでいるとの懸念を表明しました。侵攻開始から約4年間で、医療従事者や患者に対する攻撃は2800件を超え、230人以上が死亡したと明らかにしました。
建物の損傷や人員不足により、医療施設が恒常的に不足しており、医薬品の供給も滞っています。これにより、ウクライナ全体の医療体制が著しく悪化し、一般市民への医療アクセスが制限される事態が続いています。
国連機関は、これらのデータが示すように、ウクライナ侵攻が女性や医療システムに与える影響が計り知れないものであると警告。早期の停戦と人道支援の強化が急務であると訴えています。



