イスラエル軍、レバノン侵攻の長期化を警告 インフラ破壊で戦線拡大
イスラエル軍のザミール参謀総長は22日、レバノンでの親イラン民兵組織ヒズボラに対する掃討作戦について、「始まったばかりだ」と述べ、作戦が長期化する可能性を強く警告しました。ザミール氏は声明の中で、イランとの直接的な交戦が終了した後も、ヒズボラ掃討作戦を継続する方針を示唆し、イスラエル北部の安全保障を最優先に掲げています。
インフラへの攻撃を強化 橋や発電所を標的に
イスラエル軍は同日、地上侵攻を拡大するため、レバノン南部の川に架かる橋を新たに破壊し、インフラへの攻撃を一段と強めています。これにより、同地域の交通網は深刻な打撃を受け、支援物資の搬送が困難になっている状況です。レバノンのアウン大統領は、橋への攻撃によって国内が分断され、人道支援に支障をきたしていると非難の声を上げました。
イスラエル軍は、レバノン南部の広範囲に退避通告を発令し、攻勢を強化しています。南部地域では、これまでに複数の橋や発電所が攻撃対象となり、住民の退避を加速させ、帰還を困難にする狙いがあると見られています。この戦略は、ヒズボラの活動基盤を弱体化させ、長期的な安全保障を確保することを目的としています。
死者数が増加 国際的な懸念が高まる
レバノンの国営通信によると、双方が交戦を再開した2日以降、レバノン側の死者数は1029人に達しています。この数字は、衝突の激しさと民間人への影響の大きさを浮き彫りにしており、国際社会からの懸念が高まっています。ザミール参謀総長は、「イランへの軍事作戦が終了した暁には、ヒズボラは孤立しているだろう」と主張し、イスラエル軍の戦略的優位性を強調しました。
今回の侵攻は、中東地域の緊張をさらに悪化させる要因となっており、今後の展開が注視されています。イスラエル軍は、必要に応じてヒズボラ掃討作戦を続けると明言しており、地域の安定に向けた課題が山積みです。



