トランプ大統領、ホルムズ海峡の安全確保で日本などに艦船派遣を改めて要請
【ワシントン=阿部真司】米国のトランプ大統領は3月16日、イランが船舶を攻撃しているホルムズ海峡の安全確保を巡り、日本や中国、韓国などに対して艦船の派遣を「強く促す」と述べ、改めて国際的な協力を迫りました。ホワイトハウスで行われた会合で記者団に語ったものです。
経済的依存度の高い国々に積極的対応を要求
トランプ氏は具体的に日本と中国、韓国を名指しし、「これらの国々は我々よりもはるかに経済的にホルムズ海峡に依存している」と指摘しました。その上で、「彼らに来てもらい、安全確保を支援してほしい。喜んで協力すべきだ」と述べ、より積極的な対応を強く求めました。
「必要だからではなく、反応を見たい」と本音を吐露
一方で、トランプ大統領は「我々は世界最強の軍隊を持っている」と自国の軍事力を強調しつつ、各国への艦船派遣要請について、「彼らが必要だからではなく、どう反応するのか知りたいからだ」と本音を明かしました。この発言は、同盟国に対する姿勢を探る意図があったことを示唆しています。
フランスには協力見通し、英国には不満を表明
各国の反応については、「熱心な国もあれば、長年我々が防衛面で守ってきたのに、熱心ではない国もある」と不満を露わにしました。フランスのマクロン大統領と電話で協議したことを明らかにし、「フランスは協力するだろう」との楽観的な見通しを示しました。
しかし、英国については「もっと積極的に関与すべきだ」と対応を批判。スターマー英首相との電話会談で回答を保留されたことに触れ、「派遣を決めるのになぜチームと相談しないといけないのか」とイライラをあらわにしました。
NATOへの不満とイランを「張り子の虎」と評す
さらに、北大西洋条約機構(NATO)を巡っては、米国が一方的に欧州諸国を防衛してきたと主張し、「我々が必要とする時、彼らは真っ先に支援すべきだ」と語り、同盟国への期待と不満を同時に表明しました。
また、米軍がイランのミサイルや無人機、機雷敷設艦を徹底的に破壊しているとして、「イランは『張り子の虎』にすぎない」と述べ、攻撃を恐れる必要はないと強調しました。この発言は、地域の緊張を軽視する姿勢を示すものとして注目されます。
トランプ大統領の一連の発言は、ホルムズ海峡の安全保障をめぐる国際協力の在り方に新たな波紋を投げかけるものとなりそうです。日本をはじめとする関係各国の今後の対応が焦点となるでしょう。



