イラン外相が米国との停戦交渉を完全否定、中露との軍事協力を強調
【カイロ発】イランのアッバス・アラグチ外相は15日、米CBSニュースのインタビューにおいて、米国との停戦交渉を断固として否定した。同外相は「米側に停戦を頼んだことは決してない」と明確に述べ、米国との間で停戦に向けた協議が行われているという見方を一蹴した。
トランプ大統領の発言への反論
この発言は、ドナルド・トランプ米大統領が14日に米NBCニュースで「イランは取引したがっている」と語ったことに対する直接的な反論となっている。アラグチ外相は、両国が先月下旬まで複数回にわたって核問題を協議していた事実を認めつつも、「協議していた時、米国が攻撃を決断した」と指摘。さらに「もう一度協議に戻って、良いことは何か」と述べ、外交的解決への姿勢を示唆した。
ペルシャ湾岸での軍事行動を説明
ペルシャ湾岸諸国で拡大する被害について、アラグチ外相は「米関連施設や米軍基地だけを狙っている」と説明。さらに、米軍がアラブ首長国連邦(UAE)からロケット砲を発射したとも主張し、地域の緊張の高まりを強調した。
ロシアと中国からの軍事協力を明言
14日放送の米メディア「MS NOW」とのインタビューでは、より踏み込んだ発言がなされた。アラグチ外相は、ロシアと中国から「軍事的な協力」を受けていることを明らかにし、中露との緊密な関係を積極的にアピール。これは、米国に対する明確なけん制の意図があると見られている。
この一連の発言は、中東情勢におけるイランの立場を明確にするとともに、米国を中心とした国際社会への強いメッセージとなっている。地域の安全保障環境はさらに複雑化しており、今後の外交交渉の行方が注目される。



