エルサレムで反戦デモ勃発、イラン攻撃後初の抗議に右派が「裏切り者」と激突
エルサレムで反戦デモ、イラン攻撃後初に右派と衝突

【エルサレム=福島利之】イランへの軍事作戦が始まってから、エルサレムで初めてとなる反戦デモが5日夜、中心街で開催された。平和活動家ら約50人が集まり、戦争反対を強く訴える抗議活動が行われた。

デモの詳細と参加者の主張

参加者たちは、「イスラエルとイラン、米国は何人の子供を殺害したのか」や「虐殺はもうたくさん」などと書かれたプラカードを掲げながら、声を上げて抗議した。このデモは、イランのミサイル発射が減少したことを受け、イスラエル当局が同日の昼から50人以下の小規模集会を容認した背景もあり、警察によって解散させられることはなかった。

右派の介入ともみ合いの発生

デモの最中、右派の通行人が現場に割り込み、「裏切り者」や「お前たちは(殺害されたイランの最高指導者アリ・)ハメネイ師の味方か」と叫んで抗議した。これにより、デモ参加者との間でもみ合いが生じ、一時的に緊張が高まった。この出来事は、イスラエル社会における深い分断を鮮明に浮き彫りにした。

参加者の声と平和への願い

デモに参加したマヤ・ローゼンさん(31)は、「軍事力では中東に平和は訪れない」と語気を強めて述べ、非暴力の解決策を求める姿勢を示した。彼女の言葉は、多くの参加者に共感を呼び、デモ全体が平和的なメッセージを発信する場となった。

この反戦デモは、イラン攻撃後の初の大規模な抗議活動として注目を集め、今後のイスラエルと中東情勢への影響が懸念されている。警察は秩序維持に努め、衝突を最小限に抑える対応を取ったが、社会の対立が表面化する一幕となった。