イラン最高指導者後継選出会議が攻撃、トランプ氏「かなりの打撃」と発言
イラン中部のシーア派聖地コムで3日、死亡した最高指導者アリ・ハメネイ師の後継者を選出する「専門家会議」の建物が攻撃を受けた。会議は安全上の理由から別の場所に移され、選出作業が最終段階に入っていることが伝えられた。
連続する攻撃と選出プロセスの緊迫
イランのファルス通信によると、この攻撃はコムで発生し、専門家会議の建物が標的となった。会議自体は攻撃時には別の場所で開催されており、直接的な被害は報告されていない。しかし、これは2日間にわたる連続した攻撃の一部であり、前日には首都テヘランで専門家会議が利用する建物も同様の攻撃を受けていた。
イラン憲法では、最高指導者が死亡した場合、後任は専門家会議によって選出されることが規定されている。今回の攻撃は、この重要な政治的プロセスを混乱させようとする意図があると見られている。
米国とイスラエルの関与示唆
攻撃について、情報筋は米国やイスラエルが会議の情報を得て狙い撃ちした可能性があると指摘している。死傷者は確認されていないものの、国際的な緊張を高める事態となった。
トランプ米大統領は3日、ホワイトハウスで記者団に対し、「今日、新指導部に対する新たな攻撃があったと思う。かなりの打撃を与えたようだ」と述べた。詳細については明らかにしなかったが、攻撃への関与をほのめかす発言として注目されている。
選出時期と今後の展開
ファルス通信は情報筋の話として、専門家会議は安全確保のため様々な形式で開催されており、次期最高指導者の選出は最終段階にあると報じた。選出の具体的な時期は明確になっていないが、同通信はハメネイ師の埋葬式が来週、出身地である北東部マシャドで行われた後になる可能性があると伝えている。
この一連の攻撃は、イランの政治的移行期における脆弱性を浮き彫りにするとともに、地域情勢に新たな不確実性をもたらしている。専門家会議のメンバーは、シーア派の宗教的権威と政治的経験を兼ね備えた人物で構成されており、その選出過程は国内外から厳しい監視の下にある。
中東情勢の専門家は、攻撃が選出プロセスに遅延をもたらす可能性がある一方で、イラン政府が迅速な対応を迫られていると分析している。今後の動向は、イランの国内政治のみならず、米国やイスラエルとの関係にも大きな影響を与えると見込まれている。
